MENU

はじめてのおつかい

今年ももう終わりに近づき、寒さが厳しい日が多くなってきた。
特にこの冬の寒さは厳しそうである。

寒さを乗り切るために今年は石油ファンヒーターを購入した。
実家を出て一人暮らしを始めてかれこれ20年近く、その間、1度も石油系の暖房機器を使ったことがない。
一番の理由は臭いである。
石油の臭いをかぐと軽く頭痛がしてくる。
なので今でもそうだけど油彩画を描くときの筆洗いには「ホワイトスピリット」ではなく、テレピン油を用いているくらいである。

なので去年まで主な暖房機器はエアコンの暖房モードとオイルヒーターであった。
これでは、短時間で部屋全体が暖まらないし、その割に電気代も馬鹿にならない。
ずっと部屋で仕事しているならば良いのだけど、今は朝の起床時と帰ってからの一息入れるときに、短時間で暖められることが望まれる。

そこで、安価で強力な暖房効率の良い機材といえばやはり石油系のヒータになる。
本当はガスファンヒーターの方が良かったのだが、最近のマンションではリビングや和室にガス栓が設置されておらず、断念した。

あとはいかに臭いが少ない石油ファンヒーターを選ぶかであるが、アラジンの石油ストーブ「ブルーフレーム」は炎が青く、完全燃焼しているため臭いが少ないと昔に耳に挟んだ記憶があるので、デザインも考慮に入れて GFH-PV451という機種を選んだ。
実はこの下のクラスで GFH-PV381という機種もあったけど、デザインが気に入らないし、こっちのほうがコンクリート16畳まで対応なので安心だった。

071216

実は先週には届いていたのだけど、肝心の燃料を買っていなかった。
というか、生まれたこの方、自分用に石油を買ったことはない。
実家にいたときには、母親の運転する車で近所のガソリンスタンドまで買いに行くことはあった。
ポリタンク2つをトランクに入れて預けて、買い物帰りに引き取りにゆきトランクに積んで帰るだけだった。
帰りの車中が石油臭くて不快だった記憶がある。

なので、ガソリンスタンドまでゆけば石油が買えることは判っている。
ただ、実家と違い車がないのでどうやって運ぶかが問題だ。

もっとも休日には時々灯油の出張販売が行われている。
なぜかBGMに「月の砂漠」を流しながら盛んに宣伝する車を、昨年まで関係無かったので選挙カー並に「うるさいなぁ」程度の認識だった。
それでも一昨年「18リッター990円です。」と言っていたのが昨年「1280円」になり、今年は「1820円」と聞くとやはり高くなったなぁとため息が出てしまう。

今年はこの灯油出張販売を今か今かと待っていたのだが、こういうときに限ってなかなかこない。
このままでは今週も燃料が買えずに、せっかく届いているヒーターに点火できずまた寒い日々を過ごすことになる。
いくら高性能なヒーターがあっても燃料がなければ沈黙も保ったままである。
かの戦艦大和も重油がなければただの砲台に過ぎない。

待っていても仕方がないので一番近いスタンドまで自転車(さすがにA-Bikeでは無理でDS-1で行った)で赴いた。
着いてはみたものの、どこでどうやって買ったらよいか判らない。
なので、店員の人に「ここで灯油が買えますか?」という全く間抜けな質問から始まった。
もちろん灯油は買える。18リットル1820円も相場通りの値段だ。
ただ持ち帰るにはポリタンクが必要と気づき先にポリタンクを購入して、改めて買いに来ることにした。

まぁポリタンクなら近くのホームセンターで何度か見かけたことがあるのでそこで買えばよいことは知っている。
昔から変わらない赤い野暮なデザインのポリタンクが480円で売っていたのでそれを買い。
併せて給油ポンプも買った。
給油ポンプは手動式(あのスポスポ手で送り込むやつ)が品切れで、しかたなく、モーター式の高級なものを買った。
こっちの方は満タンになると自動的に給油を止めたり、タンクの口金から外れにくいようクリップ型になっていたり、それなりの進化が認められた。

さて、石油を購入するためのグッズが揃い、改めてスタンドへ行く。
近くとはいえ、さすがに18リットルフルを自転車で運ぶのはキツイので、ヒーターのタンク容量分の7リットルを売ってもらうことにする。
で、「このタンクに7リットル分くださいな」とお願いしたら、今は全部セルフサービスだという。
車の給油と同様、メータ付きの蛇口から購入者が必要な分だけ入れなければならない。
なので7リットルで止められるかどうかは購入者の腕にかかっている。

車の運転もしない私はガソリンスタンドには全く縁がなく、せいぜいスタンドのコーヒーショップで一息入れるくらいで生まれてこの方給油蛇口に触れたこともない。
らちがあかないので、店員さんに使い方を聞くことにした。
すると店員さんは何か珍しいものでも見るような目つきで、それでも丁寧に教えてくれた。
まず、機械にお金を入れる。札のみの対応で、小銭はだめ(この辺もカルチャーショックだった)
つぎにタッチパネルで「満タン」というボタンを押し、続けて「満タン」というボタンを押す。(入れた1000円分注ぎ込まれるんじゃないかとヒヤヒやした)
で、7リットルという数値を指定して給油が自動的に止まる訳じゃなくて、7リットルで止められるかどうかは購入者の蛇口のレバー操作にかかっている。

それで、意地になって5.5とか6.2とか小出しにしながらピッタリ7リットルで止めた。
「どうよ、俺」
ちょっと得意げに出てきたレシートを持って店員の人に精算を頼みにゆくと、それも自動で処理するとのこと。
スタンド中央に精算機があり、レシートのバーコードをそこにかざすと、先ほど支払った1000円からのお釣りが出てくる。
まぁ一度経験してしまえば、後は何でもないのだけど、なんだか味気ないなぁって気もする。

こうしてこの歳になって「はじめてのおつかい」が無事終了した。

帰宅していよいよ燃料入れ。
臭いを我慢しながら7リットル全てをタンクに移し、1分ほど油が廻るのを待って、いざ点火。
感動の一瞬である。

自動運転設定ではまず冷えた部屋を温風モードで強力に暖める。
伝統の「ブルーフレーム」と同様に奥の方で青い炎が見えて完全燃焼してくれているのが頼もしい。
わずか10分ほどでリビングは常夏の様相になった。

ある程度暖まると、遠赤モードに切り替わり遠赤ふく射と微温風で温度を保ってくれる。
また、運転中は温風吹き出し口からマイナスイオンまで出してくれる。

まぁ一度、強力に暖めてくれれば、後の保温は過去の様々なノウハウがある。
オイルヒーターも有効だし、天井ファンを回して空気の循環もするし、床に断熱材を敷いているし、加湿器で湿度も保ってる。
くれぐれも喚起に気をつけながら、この厳しい冬を快適に過ごしたいと思う今日この頃だ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • あら、石油ファンヒーター買ってしまったのですね。
    でもこれからは電機で動くカーボンヒーターですよ。
    すぐにあったまるのが何よりです。
    では。

  • MsDFさん こんにちは
    えぇ電気暖房は臭いが無くていいですよねぇ
    とはいえ、今まで使っていたオイルヒーターでは電気代がかかる割にはあまり暖まりません。
    エアコンの暖房も併用して使っておりましたが、本格的に寒いに日なるともう、焼け石に水状態ですね。
    カーボンヒーターは使ったことがないので判りませんが、石油系の強力さはやはり凄いです。
    ただ、燃料が切れると沈黙してしまうので、つねにポリタンクの残量に気をつけなければなりませんが・・・
    こないだ石油の訪問販売があったので18リットル満タンにしてもらいました。とりあえずこれで暖かく年は越せそうです。
    MsDFさんも一人暮らし始めで大変でしょうがお互いがんばりましょう。

  • 今のところですが、寒い日も風邪をひいて寝込んだ日もカーボンヒーターとエアコン併用というのはなしです。
    というか、カーボンヒーターフル稼働で、エアコン沈黙してます。
    でも、カーボンヒーターも機種に寄りけりなので、その辺は注意した方がいいみたいです。
    (電気代だけ心配ですが。)

コメントする

目次