最近、帰宅の途中でひそかに楽しみにしている習慣がある。
それは新宿駅構内の成城石井でウィルキンソンのジンジャエールを買って飲むことである。
このジンジャエール、日本ではアサヒ飲料が輸入しているらしいが、コンビニなどの普通の店頭ではまったくと言っていいほど見たことがない。
このジンジャエールの熱烈なファンの友人はネット通販で、箱買いしているのだという。
私はまだ飲んだことがなかったので、箱買いをして、もし万が一、不味かったら嫌だし、通販で1~2本頼むのも面倒だな(1本の値段は68円なので送料の方が高く付く)と思って、できればどっかで偶然に出会えたらと考えていた。
そもそも、心情的には、たかだかジュースの1本に、置いてある店をいちいち下調べして買いに行くほどのことではないと思えるのである。
なので、帰路の途中、成城石井で見つけた時のごく自然さには自分なりに納得が入った。
値段は82円。
通販よりちょっと高いけど、ちゃんと冷えているし、レジで栓を開けてくれて、すぐに飲むことができる。
時々、レジの担当が若い子が、栓抜きの使い方に慣れていないこともある。
最近では捻れば開く、アルミキャップが主流で栓抜きを使うことは希なのだろうか?
いっそのこと栓抜きを手前にぶら下げておいてくれれば、こちらで勝手にサッサと開けてしまうのだが。
それとも、常に「My 栓抜き」を持ち歩くか?
私がこの手のいわゆる「正統派」ジンジャエールに求めるものは、自然なショウガの辛さである。
なので、店頭に並んでいた、ウィルキンソンの「普通ジンジャエール」と「ドライジンジャエール」を見たときに、やはり「ドライ」の方がより強烈な辛さがあるのだろうと、期待して買ってみた。
けれど、飲み口の印象として、おとなしめの、ただのカナダドライで、ちょっと肩すかしを食らった気分だった。
しかし、これは私の無知蒙昧による勘違いであることは、次の日に判明した。
2日目は試しに「ドライ」ではなく「普通」の方を飲んでみたのだ。
こちらは確かに爽やかな炭酸飲料特有の味のなかにもショウガのピリリとした確かな存在感がまるで粒のごとく手に取るように感じられた、本当に「正統派」なジンジャエールであると実感できた。
かくして、帰路でこれから乗り物に乗る一歩手前の気分転換に格好な習慣が出来上がったのである。
味も量も値段も手頃なウィルキンソン・ジンジャエールだが、一つだけ問題がある。
それは容器がガラス瓶であること。
このため飲み終えたガラス瓶を駅ホームでは捨て場所が限られてくる。
また、飲み終える前に電車に乗ったときなどは、空になったガラス瓶を結局捨てる場所が見つからずにバックに納めたまま、しかたなくお持ち帰りしてしまったこともある。
ガラス瓶自体は鮮やかなグリーンでとても綺麗な物だけど、持ち帰ってコレクションしたいとは思わない。
もっと、後処理や流通のしやすい缶容器でも良いのではないか?とも思うけど、やはり、ラムネ同様、ガラス瓶ならではの味わいを重視すれば、これもジンジャエールだと思えてしまうのである。
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