細かいチリやほこりが気になる方なので、掃除機で吸い込んでしまうことは好きである。
ところが、今まで17年来使用してきた紙フィルタ式の掃除機では、ある程度稼働すると排気の臭いが気になる。
紙パックを換えたり、フィルタを水洗いしたり、内部を拭き掃除したりもしたけどあまり改善されず、徹底的にやるにはモータファンの分解掃除を行わなければ無理だろうと判断した。
なので掃除機をかけるときは、窓を全開で換気を確保してからでないと、とても危うい。
窓を開けても排気の悪臭はあまり軽減されず、2分も稼働させていると吐き気がして、とても長時間稼働させる気にはならない。
臭いだけでなく、排気の中に細かいチリが一緒に吐き出されていると想像すると(これは想像だけでなく、実際にそうなのであろう)大きめのゴミを吸い込む替わりに細かいチリを巻き上げることでかえって空気を汚している気がする。
それで以前からチェックしていた、水フィルタ式の掃除機を導入してみた。
これがすごく良い。
四角いバケツ桶のようなタンクに2リットル程度の水を張り、キャップ一杯の消泡剤を加えて本体にセットする。
吸引力が強く、細かいチリやほこりも吸い上げてくれて、かけた後のフローリングはまるで拭き掃除をしたかのようなサラサラの触り心地である。
掃除機でこの状態までもってゆければ、あとは雑巾による本格的な拭き掃除の時も雑巾がすぐに汚れるようなことはなく、バケツの水を換える頻度も少なくできるので楽なのである。
掃除中に雑巾が黒ずむ最大の原因である細かいチリをちゃんと吸い上げてくれて、拭き掃除では本来の吸い込めない油汚れを拭うことに専念できるのである。
また、床はもちろんのこと、壁や天井にも掃除機をかけられる。
水拭きでは気になる壁紙もきれいに吸い上げてくれるので綺麗にできる。
また、物置部屋などとかくホコリが溜まりやすい場所でも長時間稼働させると部屋の空気が澄んでくる。
排気が綺麗だと掃除と併せて空気清浄の役割も果たしてくれる清々しさがうれしいのである。
欠点といえば、まず本体がデカイ。
設置面積で通常の1.5倍程度 高さが3倍 なので体積にして4倍くらいはあるだろう。
あと無骨なドイツ製のためか、コードの巻き取りが手動である。
具体的には本体後部の突起物に引っかけてぐるぐる巻きにする。
また、起動スイッチが本体にしか無く、掃除中に手元で気軽にスイッチのON・OFFができない。
まぁこの2点が通常の掃除機で故障に多く見られる箇所なので、質実剛健と見るべきなのだろうか?
タンクに張った水は毎回換えなくてはならない。
私は掃除後に水洗トイレに流してしまっている。
よくしたもので、トイレに排水しても重い物は水に沈んでタンクに残るので間違えて吸い込んだ物などはその場で救出できる。
あとはバスルームでタンクごと丸洗いである。
この辺、毎回なので面倒だと思う人もいるかもしれないけど、私は毎回洗浄できてクリーンな状態で使用できることがむしろ嬉しい。
思えば今まで排気で振りまいていた細かいチリが特にこの時期は湿気を帯びて、悪臭となっていたのが、しっかり見ずフィルタで捕らえられて消臭剤でごまかしていた部屋の臭いがかなり軽減されたように思える。
コメント