
解説
「トレインスポッティング」「28日後…」のダニー・ボイル監督が、“自分の子どもたちに堂々と観せられる映画を”と撮り上げた、優しさ溢れるファンタジー・ドラマ。ある日突然大金を拾った幼い兄弟が、その使い道に頭を悩ませる姿をスタイリッシュな映像を用いつつほのぼのとしたタッチで綴る。
キリスト教マニアの信心深い8歳の男の子ダミアンと10歳になる現実主義者の兄アンソニー。ママを亡くしたばかりの2人は、パパとともに郊外の街へと引っ越しをする。そんなある日、秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。中身はなんと22万ポンドの札束。折しもイギリスではユーロへの切り替えを控え、ポンド紙幣も12日後には紙クズになってしまう。アンソニーは大人には内緒にして自分たちで使い切ろうと言い出し、さっそく欲しかった物を買いまくる。一方、神様からの贈り物と信じるダミアンは、貧しい人に分け与えようと考えるのだが…。上映時間98 分製作国イギリス/アメリカ公開情報アスミック・エース初公開年月2005/11/05ジャンルコメディ/ドラマ/犯罪
監督: ダニー・ボイル Danny Boyle
製作: グレアム・ブロードベント Graham Broadbent
アンドリュー・ハウプトマン Andrew Hauptman
ダミアン・ジョーンズ Damian Jones
製作総指揮: フランソワ・イヴェルネル Francois Ivernel
キャメロン・マクラッケン Cameron McCracken
ダンカン・リード Duncan Reid
デヴィッド・M・トンプソン David M. Thompson
脚本: フランク・コットレル・ボイス Frank Cottrell Boyce
撮影: アンソニー・ドッド・マントル Anthony Dod Mantle
美術: マーク・ティルデスリー Mark Tildesley
衣装: スザンナ・バクストン Susannah Buxton
編集: クリス・ギル Chris Gill
音楽: ジョン・マーフィ John Murphy出演: アレックス・エテル Alex Etel ダミアン
ルイス・オーウェン・マクギボン Lewis Owen McGibbon アンソニー
ジェームズ・ネスビット James Nesbitt ロニー
デイジー・ドノヴァン Daisy Donovan ドロシー
クリストファー・フルフォード Christopher Fulford 貧しい男
監督自身が自分の子供に堂々と見せられる映画として制作したと言うだけあって、物語の趣旨が堂々と唄い上がられている。
一種現実を皮肉る場面も見受けられるが、あくまでも主体は子供の視点からの物語の流れで、それが映画にある種のすがすがしさを与えているように思う。
色彩も子供の視点のような原色に近い鮮やかさで、それが良くヨーロッパの風景と合って明るい雰囲気を出していた。
子供が主演という映画では最近ではハリポタやらナルニア国物語等があるが、どうも視点に大人のにほいがつきまとい、別に子供を主役にしなくても良いのでは?と思えてしまう。
しかし、この映画ではそういうことはない。
子供の視点、子供の判断である種、純粋な妄想?も織り交ぜながら、それでも最後はしたたかに楽しく終わる。
その辺のバランス感覚がまた絶妙なのだ。
さすがに全部は問題だけど、これくらいならという何となく許せる範囲っていうのがほほえましい。
私も子供の頃、「もし、100万円を手に入れたら」との想像をしてみるとことはあったが、母親に尋ねられたときには「1万円だけもらって、あとはお母さんにあげる」と話したという。
まぁ子供がお金を使うと言ったらその程度で十分に夢が叶い間に合うものなのだろう。
それに対して母親は「大人になったら、きっとそういうことは言わなくなるよ」と、けっこう冷めた意見だった。
それでも、もし大金が入ったら半分くらいはあげようという気持ちはあるのだけど….。
