「リアルを手に入れろ」(by KAT-TUN)
最近は暇があれば昔のように絵を描いている。
ここ数年、絵筆を握ることは希になってしまっていたが、先日友人の暑中見舞いの返事にちょっと描いてみようかなと筆を執ってみたところ自分でも信じられないくらい下手になっていた。
ハガキの方な何とか形を整えて送ったが、この事実に自分は驚愕して滅入ってしまった。
ここ数年、アナログな作業を殆どしておらず、暇があればパソコンで何かをしているかネットで遊んでいるかであった。
で、結局何か現実に残ったかと言えば何も手に入れたものはない。(まぁデジタル作業のスキルは手に入れたと思うけど、何か手に取ることのできるリアルな物といえば皆無のような気がする。)
たとえばネットゲーでいくらゴールドを稼いでも、レアなアイテムを手に入れても、現実には何も残らない。
そんなことは実に解りきったことで、いまさら、どうこう言う事でもないのだが、アナログから離れていて実際に絵が恐ろしく下手になった事実を確認してみると、事態の深刻さを実感した次第である。
たとえデジタルでの作業が多くなった現在でも、その根っこの部分はやはりアナログ的な感覚が大切なのである。
このままではまずいと思い、まずは手軽な水彩画を描き始めた。
ただ描くだけでなく何か目的のような物が欲しいので、額に入れて部屋に飾る絵を描くことにした。
当初は錆び付いた感覚も基本に戻ってゆっくり丁寧に描いているうちに、過去の記憶と共に戻ってきた。
アナログは段階も踏まないといけないし結構めんどくさい作業なんだけど、それらをクリアして仕上がっていく物その物の存在感はデジタルとは大きく違う。
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