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ルートビアはサロンパスのかほり

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 旅行の折に訪れた、とあるバーガーショップ。
 暑いから一息入れようとフラッと寄った、この店はルートビアで有名な店らしかった。

 私は無難にアイスコーヒーを注文したが、連れは果敢にもルートビアに挑戦した。
 眉間に皺を寄せながら飲む姿を見て、試しに一口飲ませてもらったら、これが見事にサロンパスの味。
 もちろんサロンパスなど飲んだ経験がないので、実際にサロンパスがどういう味かは知るよしもない。
 しかし、口に運ぶ途中で漂う強烈な臭いは、紛れもなく、サロンパスのソレであった。

 おもわず「何じゃっこりゃあぁぁぁ!!!」と、テーブルをひっくり返したい衝動に駆られたが、周りを見回しても誰もちゃぶ台返しをする人は居らず、皆さん(主に外人)は美味しそうに飲んでいる。
 しかたなく、私もそのような暴挙は諦めて、静かにグラスを返し、ただ一言だけ「不味いね」とささやいた。

 店のパンフレットをなにげなく眺めてみると、驚く事にこのチェーン店はこのルートビアで名を馳せて、ファーストフード店への展開は果たしたらしい。

 この味で儲けて事業展開ができたなんてとても信じられない。

 強烈な個性と周り無反応さのギャップが引っかかり、調べてみた。

ルートビア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ルートビア(root beer)とは、アルコールを含まない炭酸飲料の一種。
商品としてのルートビアは、アメリカ合衆国において19世紀中頃に生まれたとされる。
バニラや、桜などの樹皮、リコリス(甘草の一種)の根、サルサパリラ(ユリ科の植物)の根、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドにより作られる。
使用原料やその配分は厳密に決まっておらず、銘柄によって様々なアレンジが施されている。  

歴史
かつてルートビアは、アメリカ合衆国において、家庭で作られる伝統的なハーブ飲料であった。2%前後の軽いアルコール分を含むこともあった。鎮咳消炎薬と しても用いられた。商品として作られたルートビアは、1866年5月16日にチャールズ・エルマー・ハイアーが開発したものが最初とされる。ハイアーは 1876年、フィラデルフィアにおける建国百年祭の展示で、ハーブや木の根、スパイスなどをブレンドした紅茶に入れるための粉末を発表した。1893年に は、ハイアーは瓶詰めの炭酸飲料として、ルートビアを発売し始めた。

各地のルートビア
アメリカ合衆国においてルートビアは、飲料市場3%のシェアを持っており、市民にとってなじみ深い飲み物であると言える。

日本においては、アメリカによる長期にわたる占領の経験がある沖縄県や小笠原諸島ではよく飲まれるが、それ以外の地域では輸入食品店や沖縄地方 の商品を扱う専門店、物産展などごくわずか販売されるのみである。各地の米軍基地内の自動販売機には必ずと言っていいほど入っているため、施設開放イベン ト等で入場出来る機会がある際に入手することもできる。

 なるほど、あちらの人にとっては健康によい薬のような位置づけで昔から馴染みのある味なのだろう。
 でも、さすがに日本人の口には合わずあまり広まっていないのも頷ける。
 もし、東京で見かけても、たぶん入らないだろうと思う。   

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