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レッド・アイ

060211

監督 : ウェス・クレイヴン

出演 : キリアン・マーフィー、レイチェル・マックアダムス

製作国:米

日本公開未定 2006年アメリカ公開

ストーリー

一流ホテルマネージャーであるリザは祖母の葬式を終え、夜行便でマイアミへと戻る途中であった。

天候不良の為飛行機を待っているリサは、同様に待機しているジャックと言う男性と親しくなる。

そしてやっと搭乗できた機内で、偶然にもジャックと席が隣り合わせになった。

さりげなくジョークの効いたジャックの会話に引き込まれるリザだったが、彼の突然の告白に激しく動揺する。

彼は、リザの上顧客であるビジネス界の重要人の暗殺に関わっていて、この暗殺の成功のカギを握るのがリサだという。協力しないと父親を殺すと脅されたリザは…。

上空の拘束された環境の中、ギリギリのせめぎ合いの見られる、無駄のないしっかりと設定された展開は納得もでき、感情移入もしやすい。

主人公の女性、リサの逆境に置かれたときにも諦めずに知恵を絞り何とか阻止しようとするその頭の回転の速さと精神的に強いキャラに好感が持てた。

ジャック役のキリアン・マーフィーはホラー映画「28日後」にも出ていたが、外見にちょっとアクのある俳優さんである。

私ならこの手の濃い顔には最初から警戒感を感じてしまいそうだが、向こうだと好青年って印象なのだろうか?

この人が主人公の周りに出すSOSをサインをことごとく見抜き潰してゆくのだが、抜け目のない冷血な悪役としては良く合っていた。

逆に言うと、最初の好青年ぶりが感じられなかったので、出てきてその場でこいつが犯人だという確信もをもたれてしまい、せっかくの上空での告白のシーンが全くサプライズになっていなかった。

サプライズにするには普段は善良そうな顔で、悪役になると目が鋭くなるようなそんな人が良かったのではと思えてしまう。

たとえば青年ではないがロビン・ウィリアムスぐらいなら十分サプライズにはなったはずだ。

前半から後半までのよくよく詰められた設定内容だがラスト付近にちょっとした?が出てしまう。

1つはジャックから奪った携帯がたった2通話で電池切れになってしまうこと。

これはあそこまで抜け目のないプロのジャックとしては大事な仕事に準備する道具としてはあり得ない話である。

リサも携帯の電池が切れた後でも車を走らせて自宅へと急ぐがどう考えても周りの人に助けを求めた方がずっと早いぞ。

2つ目には失敗が判明した後でもリサを執拗に殺害しようとするしつこいジャック。

この手のプロは無駄な殺しはしない。

目撃者であるリサの殺害と言うことも考えられるが、その前に飛行機の乗客に目立って広く見られているのでこれもあり得ない。

これはどうでも良いことなのだが、テロを阻止したとはいえ、ホテルへ向かったリサへ何のおとがめもなく、被害者からお礼まで言われたりする。

これが、CTUだったらまず拘束され、たとえ無関係とは思われてもテロとの関わり合いをしつこく尋問され数日間は拘束されるだろう。

まぁたった1時間半の映画なので細かいことを言ってはまとまらないだろうし、その辺の?ぐらいは娯楽作品を作る上での味付けぐらいには捉えられるので十分に許容範囲だ。

この辺の見る人を楽しませるといった点ではさすがドリームワークス作品で安定感があった。

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