昨日空を撮影して、すべての写真に画面左側中央よりやや上に黒い影が写っていた。
絞り開放だと気にならないのだが、ある程度絞ると黒い影がしっかり写って気になる。
どうやら画像素子CCDに付着したゴミが写り込んでいるようである。
GR Digitalはレンズ交換不可能なコンパクトデジカメなのに、昔からこの手のゴミ付着が取り沙汰されていた。
幸い4年間、一度もそんな症状に見舞われた事がなかったので気にしていなかったが、実際に身に起こるとけっこう意気消沈してしまうものである。
余談だが、ずっとブロアーを使わず刷毛で掃除していたが、最近ブロアーを購入してそれを使うようになってすぐにゴミが入り込んでしまった。
吹く方向にもよるが、あまり使用しない方がよいと感じた次第。
初代は II や III とは違い、CCDゴミ取りくらいなら、分解すればできる。
この辺のメンテナンスのし易さも初代の魅力なのだけど、そもそもIIIでは改良されてゴミが入りにくくなっていると聞く。
気を取り直して分解分解。
分解する本体とお道具
作業手順に必要なためフラッシュはあらかじめアップしたのち、電池、メモリカードを取り外しておく。
まずは軍艦部を外すため横のプラスネジを外す。
フラッシュ後ろのストラップ穴の奥にある隠しネジも外す
ホットシューの保護カバーをマイナスドライバーで持ち上げ、液晶側にずらす。
外すとこんな感じ。
写真だと解りにくいが、板バネ状態で固定されているだけである。
カバーの下からは4つのネジが現れるのでこれも外す。
外したホットシューはこんな感じ。
グリップラバーをマイナスドライバーでめくり上げる。
両面テープで止まっているだけなので後での復旧も可能なので、ラバーを切らないよう心がけながらめくると下から隠しネジが現れる。
この上のネジだけを外す。
下のネジは外さない。
次は解体の最大の難所フラッシュユニットの分解である。
分解には左側のプラスネジだけを外す。
後は裏面のカバーをプラスティックの爪を広げながら外す。
裏面カバーを外した後のフラッシュユニット。
不用意に触ると感電する危険性があるので注意。
外した裏カバー側。
これでようやく軍艦部が持ち上がる。
次は背面液晶側のカバーを外す。
側面のプラスネジを外す。
次に底面のプラスネジを外す。
これで裏カバーが持ち上がる。
裏面液晶と本体基盤がフラットケーブルで繋がっているので注意。
基盤側ソケットのフラットケーブルを挟んでいるピンを90度に立ててフラットケーブルを外す。
するとようやくGRの心臓部が現れる。
ここらで小休止して、コーヒーブレイク。
CCD素子はこの2cmに満たない金属板の裏側に取り付けられている。
3つのネジを外す
持ち上げる画像素子が姿を現す。
写真でも解るが下側の小さな白い点がゴミで、これが写真の影になっていた。
これをブロアーで優しく吹いて掃除する。
しつこい汚れは粘着式素子クリーナーがあるのでそれを使った方が良いらしいが、幸いブロアーだけで綺麗になった。
あとは、分解の逆手順で組み上げる。
動作を確認して終了。
テストのため撮影してみる、ゴミが綺麗に取り除かれて、本来のクリアな画面になった。
(クリックして拡大)
今回のことで、まだまだ初代でいけると思う反面、初代の限界を知る上で欠点をカバーした新型の導入を考えて、GR Digital IIIを注文した。
週末には届くだろう。
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