MENU

叩いて、揉む

久しぶりのエントリーなのに、いきなりいかがわしいタイトルで申し訳ないがこれは私の日々の身体のメンテナンスの順序である。

この逆はあり得ない。
デスクワークが多いので肩の凝りはひどい。
そもそも何でこんなに石のように凝ってしまうかと原因を考えてみると一つは仕事で集中して同じ姿勢のまま長時間いることと、あともう一つは私の寝相の良さもあるだろう。

私の寝相はとても良い。
夜仰向けで胸の上で両手を組んで目を閉じた状態のまま次の朝に起きたときもまったく同じ姿勢のままである。
寸分も動いていないのでたぶん寝返りはまったく打たないのだろう。
もっとも誰もが寝てる間の自分のことは解らないのでなので、もしかしたら夜中にやおら起きてコサックダンスを踊りまくったあげく”無意識に”同じ姿勢で床に入っているかもしれない。
しかし過去に横に眠っていた人の多くの証言では、本当に動かないらしい。
疲れて熟睡しているときなどは呼吸していることすら疑われてしまって口に耳を近づけてようやく生存が確認されたというエピソードがあるくらいである。
つまりそれくらい深く文字通り「死んだように眠る」のである。
それだけならばまぁよいのだが、どちらかというと私は固い床に薄いマットを敷いてその上で眠ることを好むのでこれが背中や肩の凝りの一つの要因になっているのではないかと想像している。

以前知り合いのマッサージ技師に背中を見てもらったが肩胛骨が筋肉にくっついてこれじゃあ凝るだろうと言われたことがある。
なのでもっぱら肩胛骨を引き剥がしてスムーズに動くようにすることを薦められた。

我が家には「ケンシロウ1号」と名付けた10年来愛用している、?(クエッション)型の背中ツボ押し器具がある。
今だと100円ショップでプラスチック製の安価な物も出回っているのでそれでも十分だろう。
私の物は柄の部分が金属で絶妙なしなり具合があったり、ツボ押しの部分が鋭利な形と堅さで、値段に見合ったより好ましいツボ押し効果があると思っている。
強力なツボ押し効果はあるものの、凝りが酷いときには肩から背中にかけて石のように固くなるので「ケンシロウ」の突きが秘孔にまでは届かず、ハート様のように「効かんなぁ」という感じになってしまう。
そこで石のように固くなった筋肉に「ケンシロウ」の突きが秘孔に到達するように木槌で丹念に叩いて柔らかくするのである。
木槌は100円ショップで売っている堅い木で出来たT字型の(普通のハンマーが1型程度だがこれはまさしくT字型)もので、これは「イモキン」という愛称で呼んでる。
「イモキン」で秒速2フレで軽く叩いて血の巡りを良くして固くなった筋肉をほぐしてゆく。
まるで料理で固いすじ肉を叩いて柔らかくするような感覚である。
柔らかくほぐれたところで「ケンシロウ1号」で意識して肩胛骨と肉のツボを押して短時間で効率的なメンテナンスが可能になった。
なので順序は「叩いて、揉む」なのである。
眠っている間にメンテナンスされることが理想的なので、やはり理想の寝具マットを探す必要もありそうだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次