そこに行けば過去の記憶と共に自分を取り戻し元気が得られる場所があるものだ。
私にとってそういう場所の一つにサンシャインシティ・ワールドインポートマートビルの5階の舶来横丁があった。(2007年3月に閉鎖)
1978年10月5日にオープンというから私の年少の頃である。
当時としてはアジアで一番高いビルとして注目を集めていたサンシャイン60ビルを始め、何もかもが目新しく魅力的に映っていた。
菩提寺が池袋にあったこともあり、月に1回以上は東武東上線に乗って池袋へ行った。小学生高学年から、中学生の頃は一人で行き来することも多く、行きたい場所へ行き、好きなだけ滞在する自由を楽しんだ。
とはいえ、小・中学生の頃だから当然お金はない。
サンシャイン60といえばまず展望台だが、実際に上ったのは1〜2回程度だろう。
たいていはお金をかけなくても済むウィンドショッピングが主で、特に舶来横丁は、そにある珍しい品々を見飽きることなく眺めていたものだ。
当時から舶来横丁は、客が少なく閑散としていて、静かにゆっくりと品物が見られるの雰囲気が好きだった。
時々、こづかいの範囲でお金を落とした。
憶えているものはピラニアの剥製とか、南米の水晶でできたキーホルダーとか、ヨーロッパの珍しい絵柄のトランプとか、飲み物ではグァバのジュースなどが記憶にある。
基本的に食べ物にはお金を使わなかった。
食べてしまえばなくなるものだし、食事は帰宅すればあるので物として残るものにこそお金を使うべきだという考えがあった。
先日、懐かしさもあり訪れてみた。
5階のパスポートセンターはそのまま、あとは貸し会議室になっていてより閑散としている。
かろうじて残っているベンチに腰掛け、しばらく昔の空気を感じていた。
好きな場所 — 舶来横丁


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