恐ろしいことに、ふと気づけば、いつの間にやら安ペンが増殖していた。
もちろん勝手に増えるわけもなく、ネットで通販する度に、せっかくコンバーターがあるのだしブレンドインクを入れるペンが欲しいなぁとか、やっぱり赤は外せないよなぁとか、理由を付けて入手しているうちに気づけば増えていた。
まぁ、それもこれも値段が安くて気軽に入手できて、ソコソコ使いやすいからなのだけど。
昨日、このブログを読んでもらっている知り合いに「おっ、このペンだね」と見つけられたので、ちょっと試していただいた。
試し書きして「・・・う~ん、ソコソコだね…」と折り紙をつけていただけたので、やはりソコソコの書き心地なのだろう。
もっとも、その知人はパーカーのデュオフォールドを日常的に愛用されているので、それと比べられてはサファリも気の毒である。
ただし知人のデュオフォールドは持ち出し厳禁のいわば「お家万年筆」なのである。
ラミーサファリは1本は紛失し、もう1本は里子に出してしまった。
そんな感じで、万年筆とはいえ私にとっては日常筆記用具なので外で気軽に使うには紛失しても、まぁまた買い直せばいいかと諦めがつくくらいの値段が一番だと思う。
サファリの書き味だって左利きの私にすれば、必要以上にペン先に気を遣わずにガシガシ書けてとても使い勝手とバランスが良いと思うのだけど。
ただ、安いだけあって、3本のサファリは同じEFのペン先でも、アタリ・ハズレがある。
真ん中の赤なんかは最初はガリガリと紙面を削る始末でとてもじゃじゃ馬だった。
しかたがないので軽くオイルストーンを当てて、おとなしくさせたあとしばらく書きつづって最近では何とか使えるようになった。
でも気に入らないことがあるのだろうか、時々何かの拍子に地金のじゃじゃ馬が姿を現してガリガリっとモレスキンの紙面を削られてしまう。
見目は良いけど時々ヒステリーを起こす愛人のようでまったく困ったものである。
ちなみに昨日はファーバーカステル エモーションもめずらしく持ち出したので、それも試していただいた。
こちらはソコソコ以上、最高未満という判定。
どれも鉄ペンなので使い慣らし次第で金ペン並みの書き易さになると信じて大事に使ってゆこうと思う。
鉄から金への道のりは遠い…。
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