本を読む場合は流行に関係なく、ある程度時間が経過して評価の固まった物を読むことが多かった。
むしろ話題のものは避けているところがある。
ここ数年読書量が圧倒的に減っていたので読むペースが遅くなっていたが、ちょっと慣れれば昔乱読していた頃のスピードぐらいまでには戻った。
ここのところ、昔の乱読していた物の中からよかった物をゆっくり読み直していたのだが、だいたい読み終えてしまった。
加えて古い物ばかりを読んでいると新しい物も読みたくなる。
以前ならば、無駄な情報の氾濫を避けて、熟成期を設けて読んでいたのだが、新書には新書の良さがある。
新書には「今」に即した事柄が描かれているので、より「今」という自分の置かれている環境に対しての理解も進むし、共感も得られやすい。
まぁ、新書は新しい見解の発表した物が多いのでそれが果たして正しいか間違っているかはもう少し時間をかけてみる必要があるだろう。
若い頃には感化を受けやすいから、本を読んでしまうとまるでそれが真理のように勘違いしてしまうところがあったが、この歳になるとある程度流し読んで、参考にするだけのゆとりが出来た。
そこで最近では、むしろ話題の本を読むようにしている。
だいたい新書くらいのボリュームならば3時間くらいで読むことができる。
あまりじ読む必要の無いような物は要点だけを流し読みならばで1時間くらいでだいたいの概略をつかむことが出来る。
ここ1週間で以下の4冊くらい立て続けに読んだ。
超バカの壁 (新書)
養老 孟司 著
最近の社会問題を著者独自の切り口で書いて物だけれどもそれほど目新しさは感じられなかった。
一元的な物の見方を戒めることは前書と同様である。
人は見た目が9割 (新書)
竹内 一郎 著
題名だけを見ると内容より外見で判断が9割のように捉えてちょっと違和感のある物であったが、内容は違った物だった。
要は言葉などの言語情報要理も見た目から入る視覚情報の方が圧倒的に影響力があると言うことが書かれていた。
著者は漫画家でもあるので自分の劇画の表現方法の学習としてまとめた内容が多いように思う。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (新書)
山田 真哉
昨年発行なのでもはや新書ではないのだが、題名の掴みのさることながら、内容の冒頭から引き込まれてついつい読んでしまった。
そういえば、うちの近所でも月に1度くらいの割合でこの「た~け~や~。さおだけ~」という呼び声の車が通ることがあって、その度に「よくやってゆけるよなぁ」と常々疑問に思っていたところである。
そのほか、ベットタウン住宅地のど真ん中にある高級フレンチレストランは何故潰れないのかとか、普段ふと疑問に思うことに対して会計学的に解りやすく説明されていて面白い読み物だった。
まぁ新書であってもあまり食わず嫌いになることなく頭を柔らかくするつもりでこれからも気軽に読んでゆこうかと思う。