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新調のメガネ

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今日ようやくメガネを新調した。
今まで使用していたメガネは13年以上も使っている。
さすがにレンズは度が進むにつれ2度ほど作り直した。
しかし、フレームにはこの13年間、全くガタがない。

これはローデンストックの特徴である「バネ蝶番」に依るところが大きいと思う。
しばしばメガネをつけたまま横になってしまうようなズボラな私を、このフレームの頑丈さが見事にカバーしてくれた。

加えてチタンの素材に施された金メッキも丁寧な処理で未だに色褪せることなく輝きを保っていることに驚く。
まったく 「我がドイツの技術力は世界一ィィィィィ」(by シュトロハイム)なのである。

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そういういわば第二の肌感と言えるほどまでに慣れ親しんできたフレームだが、いかんせん昨今では型が古くなってしまった。
私自身は質実剛健を旨としているので、流行などはあまり気にしない方だが、最近は人前に出ることも多くなったことと、このフレームの不人気もあって新調することにした。

使い心地の良さや頑丈さはこの13年で十分に実証済みなので、この次に新調するフレームもローデンの物と考えていた。

けれども、残念ながらローデンの今年の新作を見てもデザインがどこかアカ抜けていない。
この辺はドイツ人の気質にも繋がると思うのだけど、頑なにデザインを変えない良くも悪くも頑固さがある。
視野の広さを確保するためにはある程度のレンズ面積の確保が必要だが、最近のスリムな型とは相反する。
(余談だが、映画「マトリックス」で出演者がかけている多くのサングラスがこのローデンストック社のものだけど、なぜかメガネフレームの方には(少なくとも店頭やネットで調べた限りでは)ああいう尖った印象のデザインが少ないのが残念である。)

なので最新のローデンをいくつか試しにかけてみた感じでは、印象が今とあまり変わらず、これでは新調する意味が無くなってしまう。

仕方がないので、今回はローデンは諦めてデザイン重視で自分の顔にしっくりくる物を選ぶことにした。
店頭には、これでもか!という量のメガネが並んでいて選ぶのに迷いそうだったが、実際に手にとって納得できる物は極僅かだった。

ちょとしたRの処理の違いやフレームの厚みでで印象が大きく違ってくるので、今回のテーマの「新鮮でさりげなく、だけど適度に凄みを効かせて、よく見ると上質」という難題を見事にクリアしたフレームは奇しくも婦女子に人気のこのブランドだった。
フレームはチタン製、艶のある厚いエナメル塗装で漆のような深みのある色を出している。
ご覧の通り何ら奇をてらっていない、ごく当たり前のデザインをごく当たり前に丁寧にこなしている姿勢に好感を覚えた。

また、こういうブランド物の多くはこれ見よがしに大きくロゴが入っていたりするものだが、このフレームに関して言えば近づいて見ないと判らないほどの控えめだったところも気に入った。

だいたいブランドの広告塔じゃあるまいし、社名がびっしり描かれたバックとか、ドデカイロゴが打ち抜かれたバックルのベルトとかには全く興味がない。

2007年最新モデルとはいえ、選んだ物はやはり地味で落ち着いた物になってしまったが、実は他にはこのフレームも候補にあがっていた。
ちょっとロゴが大きめなのが気に入らず、結果今の物になったけど一見当たり前のように見えるが実は斬新さの中に洗練されたデザインと美しい質感がこのブランドらしく心に残った。

仕事場用ではなく、オフ用ならば作ってもいいかもしれない。

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