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春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず

春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず

春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。

春である。
上は今朝、出社後の隣の女の子が開口一番、発した言葉で、「そういえば作者は誰だっけ?」という話になった。

私はたぶん「覆水盆に返らず」などと同様に作者などいない一般的なことわざのたぐいじゃないかと思っていたが、気になって調べてみると孟浩然(もう こうねん)という人が「春暁」(しゅんぎょう)という詩の中で書かれた一節だということが判った。

作者も知らないまま普段何気なく使っている自分の不明を恥じて備忘録としてエントリに書いておく。

PS. つ、「覆水盆に返らず」の方にもちゃんと出典元があったじゃん・・・orz

覆水盆に返らずの出典は、中国の『拾遺記』の以下のような故事による。
周の国に『呂尚(りょしょう)』と『馬氏(ばし)』という夫婦がいた。
呂尚は読書ばかりして働かなかったため、妻の馬氏は愛想をつかして実家に帰ってしまった。
やがて、呂尚は王に見出され、大出世して『太公望』と呼ばれるようになると、妻は復縁を求めてきた。
呂尚は盆の水を地面にこぼし、「この水を元に戻せたならば、復縁に応じよう」と言った。
しかし、馬氏が手ですくえたのは泥ばかりで、水はすくえなかった。
そこで、呂尚は「お前は一度別れたのに復縁を求めてきたが、こぼした水は盆に戻せない」と言って断ったという話である。

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