今日は誕生日。
厄年である。
この歳になるとさらに年を重ねることはあまり嬉しくないのだが、贈り物は素直に嬉しい。
今年は自分のためにGR Digital IIIを購入した。
ちなみに去年はM-Audio IE-40だった。
ラピスラズリの原石を頂いた。
本来は12月の誕生石なのだが、昔から深い瑠璃色に黄鉄鉱の群星を散りばめた夜空のような趣のあるこの石が好きだった。
ちなみに、本当の誕生石、「虹色石」オパールも夕暮れの空のような彩りも好きである。
ラピスラズリは眺めてよし、砕いて天然ウルトラマリンの顔料として絵の具に使ってもよし、なかなか使いでのある石である。
ラピスラズリ (lapis lazuli) は、方ソーダ石グループの鉱物である青金石(ラズライト)を主成分とし、同グループの方ソーダ石・藍方石・黝方石など複数の鉱物が加わった類質同像の固溶体の半貴石である。
和名は瑠璃(るり)。
深い青色~藍色の宝石で、しばしば黄鉄鉱の粒を含んで夜空の様な輝きを持つ。
エジプト、シュメール、バビロニアなどの古代から、宝石として、また顔料ウルトラマリンの原料として珍重されてきた。
日本ではトルコ石と共に12月の誕生石とされる。
主成分にもラピスラズリとは異なる日付が誕生石として設定されている。
ラピスはラテン語で「石」 (Lapis) 、ラズリはペルシア語→アラビア語 “lazward”(ラズワルド:天・空・青などの意でアジュールの語源)が起源で「群青の空の色」を意味している。
主成分
青金石(lazurite、ラズライト)
Na8-10Al6Si6O24S2
方ソーダ石(方曹達石、sodalite、ソーダライト)
Na8Al6Si6O24Cl2
藍方石(hauyne、アウイン)
(Na,Ca)6-8Al6Si6O24(SO4)1-2
黝方石(nosean、ノゼアン、ノーゼライト)
Na8Al6Si6O24SO4
副成分
微量、含まれない場合もある。
方解石(カルサイト) 白い筋。
黄鉄鉱(パイライト) 金色の斑点状に入る場合もある。
その他 柱石、斜長石、燐灰石、ジルコンなどを含む場合もある。
生成・産出
ラピスラズリは接触変成作用でできる岩石で、結晶質石灰岩、つまり熱変成を受けた石灰岩(スカルン)中に産出する。
古代の原産地はほとんどアフガニスタンで、そのほかシベリア、チリ、カナダ、アメリカ・コロラド州などでも産出する。日本では産出しない。
用途
天然ウルトラマリン
ラピスラズリを原料とした青色顔料に天然ウルトラマリンがある。
天然ウルトラマリンはラピスラズリを精製して製造する。
ウルトラマリンとは「海(ラピスラズリの場合は地中海)を越えて」きたものという意味。
なおウルトラマリンの内、青色のものをウルトラマリンブルーと呼ぶ。
19世紀にはウルトラマリンは人工顔料として合成されるようになる。
装飾品
* ツタンカーメン王のマスク
* 紺玉帯(正倉院収蔵)
* メディチ家の紋章(伊ウフィツィ美術館収蔵)
* ルイ14世の塩入れ(ルーヴル美術館収蔵)
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