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過去のメモ整理

 最近ではブログシステムでメモを一括管理することにしている。
 ちょっと前まではPalmに付いてくるPalmDeskTopというアプリでメモを管理していたのだが、昨年あたりからブログによる管理に切り替えた。
 Palmの場合は、時系列で管理するのが容易でなかったり、すでにPalm社自体が日本語をサポートしていないことが一番の理由だ。

 どうも私はネットに繋がっていないと自分のメモも見られないようなシステムには懐疑的で、普通のブログ運用には消極的だった。
 「はてな」などたいがいのブログシステムは無料で利用できるので良いのだが、逆にもし管理会社がもう止めますなどと言われたら、とか.Macみたいに急に有料化になったらどうしよう、とかダウンしてデータが飛んだらどうしよう、とかそんな心配をしている。

 ネットに繋がっている顔のみえない相手に対して、個人的な記録の一切を任せられるかといえば、できない気もする。さらにサービスを無償で使わせてもらっているともし不具合があってもこっちも強く主張できないと思う。

 そんな私を見てある友人は「そんなことを心配したって、公のサービスのデータが飛ぶ可能性より、ローカルの自分のHDDが飛ぶ確率の方がずっと大きいわよ」と言う。
 なるほど友人はWebメールの利用者である。

 なるほどと思い、メモの保管の意味も含めて、ブログシステムの運用に前向きになった。
 ただし、ブログといっても通常のWebサイトにあるシステムを使用するものではなく、iBlogというアプリで作成したBlogを契約したレンタルサーバーで運用するというもの。

 これはローカルで記述・管理ができてXHTMLで書き出しが可能なので、Webにもアップできるというものでいわば折衷案である。
 そのため、あまり公開したくないメモはアップせずにそのままローカルだけで管理もできるし、アップしてもパスワードセキュリティを設けることも可能だ。
 ちょうどPalmDeskTopによるメモ管理に限界を感じていたところだったので渡りに船だった。

 メモ書きをブログに変更して一つ変わったことがある。
 それは、他人に見られるかも知れないという緊張感と、判りやすい内容説明の必要性だ。
 以前は個人用にメモを取るのに箇条書きのことが多く、しかも書きっぱなしであった。
 そのため、数年後に自分が見ても何のことか判らないものもある。
 これがブログで書くとなるとアップする前に一度、見直し、推敲し、もっと判りやすい適切な表現がないかを考えるプロセスが生まれる。
 一手間増えるわけだが、後々の自分のためにもこの方がよい。いわば「情けは人のためならず」なのである。

 したがって、今までのメモも一元管理するためには、過去のメモも判りやすい形に書き直す手間が発生する。
 まだここ数年のものならば、テキスト形式になっているので比較的作業が楽だが、問題はそれ以前のものだ。
 ほとんどが紙媒体である手帳に手書きしてある。
 実はパーソナルコンピューター使い始めた当時は、何度かメモをPCに保管することを試みたことがある。
 ファイルメーカー等のデーターベースを組んだり、テキスト形式にしてフォルダごとに管理したりもした。
 しかしどれも長くは続かなかった。一番の理由は外でメモを取るときにノート型のPCがまだ存在しない時代だったり、ノートPCを使い始めた後もサッとメモを取るのに起動の遅かったりで使いものにならなかったからだ。
 外で書いた紙メモを帰宅後にPCで清書する手間は長続きはしなかった。
 現在のようにPalmなどの身に寄り添ったモバイルデバイスのなかった時代だから仕方がない。
 それで、たいがいはシステム手帳に書きつづっていた。これらのメモをPCに入力し直すとなるとこれは考古学の判読作業のようにやっかいだ。
 年代毎にバインダーに綴じて管理してあるものの、量が多いし、しかも当時は紙がもったないと1ページのスペースにびっしり書き込まれている。

 いったい何を考えていたんだ・・・俺。

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 紙のメモでも、活字になっていればOCRに通してテキストデータに変えることもできるが、手書きで、しかも生来の悪筆だから読み返すのにすごく苦労する。
 こんなものが年単位で約12冊あるので、懐かしさで眺める文にはよいか、いざ作業となるといっそのこと全部焼き払ってしまいたい衝動に駆られる。
 それでもまだ紙に書かれた文字ならよい。
 じつは海外ドラマ「ツィンピークス」のクーパー捜査官に憧れて、メモ代わりにマイクロテープレコーダーを使っていた時期あって、これが30本近く・・・これはもう諦めるしかないだろうな。

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 マイクロテープはメモ取りが早いんだけど、あくまでもその後にテープ起こししてくれる、秘書なりアシスタントなりの「ダイアン」がいないと無理な代物だろう。
 いくら良いアイデアがひらめいてメモに取っていたとしても、後で判読できないなら全然意味がないじゃん・・・。

 あぁ…Macは1989年から使い始めていたのに外で使えないという理由だけで紙の手帳を使い続けていたが、メモはその都度テキストで保存しておけば良かったと今さらながら反省した。

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