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A-Bikeで行こう!-その11 A-Bikerへの道

Bikeって便利なんだなぁ、
日本代理店も出来たことだし自分も買ってみようかなぁ・・、
なんて思う方もおられるかも知れませんが、
ちょっと待って下さい(笑)

特別に高価なものではないのでA-Bikeは比較的気楽に買えます。とりあえず自転車に乗れる人ならA-Bikeにも乗れるでしょう。しかし、誤解のないように申し上げますがA-Bikeを生活のツールとして使いこなすのは簡単なことではありません。普通の自転車感覚で安易に考えると怪我をするかもしれません。これはある意味とってもマニアックな道具なのだと私は思っております。乗車感覚や操縦性が独特で完全に乗りこなすには相当な慣れというか練習が必要です。限定された敷地内などの整備された路面で使う限りA-Bikeは不都合を感じることは少ないと思われますが実際に都市生活で乗り回す場合は様々な路面状況がありそれらに対応できるライディングスキルが必要です。たとえば、タイル張りの路面、インターロック舗装、グレーチング、マンホールの蓋、歩道の段差、路面電車の軌道敷、線路の踏み切り、アスファルトの補修跡、などなど・・、A-Bikeにとっては不都合な路面がいくらでもあります(笑) これらを何事もなく普通に乗りこなせるようにならなければA-Bikerへの道は開かれません。では、必要なライディングスキルとは具体的にどういうものなのか?肩の力を抜いてバランス感覚を研ぎ澄まし路面に対する細心の注意力を持って必要に応じた抜重や俊敏な体重移動によって様々な障害を乗り越えるのです。実際、普通の自転車ではなんでもない路面の小さな凹凸さえA-Bikeにとっては障害なのです。それらをクリアするのはトライアル競技にも似たスポーツライドであるといえます。のんびりした街乗りポタの感覚ではありません。A-Bikeとは実はそういうスポーツギアなのではないかと思います。ですから運動量はシティサイクルよりも遙かに多いです。格好のエクササイズマシンであるともいえます。A-Bikeで私が体得した感覚を申し上げますとサドルに座るというより常に両足のペダルに乗るという感じです。その方が重心が下がって安定します。サドルに座ってしまうと路面変化に応じたとっさの体重移動ができません。サドルはペダリングの腰の位置を決めるため高さ調整は重要です。そして、体重はどらかというと通常は意識して前方荷重です。油断して後方に重心を移すとウィリーしやすいです。幸いにしてこれまでに私はまだA-Bikeで転倒落車したことはございません。

また、大切なことは壊さないように乗るということです。極限まで切り詰められた究極の折畳自転車ですから無理をすれば壊れるのは必定です。設計者のコンセプトを理解しメカの特性を見極めて常にマシンに対する気遣いが必要であります。そして、そのためにはすべてのパーツが正しく機能を発揮するように十全なメンテナンス作業も求められます。空気圧管理、ブレーキ調整、各部ネジの点検などが当然ルーティン作業となります。A-Bikeを日常的に使うのであればこれらの作業はショップ任せではなく自分でやる必要があります。A-Bikeは普通の自転車とは違ってネジひとつにも特に繊細な感覚が要求されます。パンク修理ひとつ取ってみても簡単ではありません。

これらのハードルを乗り越えて自分の身体の一部のようにA-Bikeを脚として乗り回し、必要なときには10数秒で折り畳み、あるいは展開し、その機能のすべてを洗練のライフスタイルとして完璧に使いこなすとき「A-Bikerの誇り」が生まれるのではないでしょうか。

「A-Bikeはマウンテンバイクではない」
と説明書の最初にあったのを思い出しました。そういうことだったんですね(笑)

A-Biker への道

A-Bikeを扱った「なるほどれおなるど」さんのブログのエントリでなるほどなぁと納得した文章。

この辺の乗りこなしの難しさが、便利そうであっても一般に広まる際のネックになるのではと思う。

私自身は先日にも書いたとおり気軽に楽しめるインラインスケート替わりとして、また通勤などの移動をスポーティに楽しめる道具として認識しているので多少のメンテも面倒ではない。

むしろ自分が乗る乗り物が外置きで風雨に晒された状態で時間がないとじっくりとメンテができない状態の方がずっと嫌である。
自身の一部ぐらいのつもりで汚れたら入浴するようにこまめにメンテしながら気持ちよく乗りたいと思う今日この頃だ。

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