MENU

BOSE M2

M2 Remo Cd
BOSEにM3 (Micro MusicMonitor) というスピーカーがある。

こぶし大の小型サイズの割にはスケール感が出るスピーカーとして好評で、私も気になって調べたり、店頭まで聴きに行ったりしていた。
BOSE製品の販売方法でBOSE直営店のみの取り扱いという物があり、M3もそれだった。
値段は約5万円。
このサイズの小さなアンプ内蔵スピーカーとしては高額の値段で、店頭で聴いた感触では、直営扱いで値引きもなく、ちょっと値段が高いかなというのが正直な印象だった。

もっともこの手のスピーカーは実際に自宅で設置してしばらく音を鳴らして初めてその真価を実感できる。
ネットで調べる限り、購入者のほとんどが満足しているようだが、それを信じて試すには5万円という金額はいささか高額なのである。

また、私自身前のエントリにも書いたとおり、基本的にBOSEのサウンドは苦手である。
なので、世間一般のBOSEの評価は、ちょっと割り引いて見ている。

でも、とかく停滞気味(に少なくとも私の目には見える)な音響市場へ積極的に新しいテクノロジーを取り入れて、驚くような商品を出す、そんな尖った会社はBOSEくらいしか思い浮かばないため、その点はとても期待し応援している。

BOSEの音といえばモニター特有のどちらかというと、潤いのない、乾いたちょっと耳障りのささくれた音という印象が私にはある。
だけど、中にはTheRadioとか、このM3など、時折、BOSEらしからぬ音作りの製品もあり、これは好印象なのである。

ここで、前エントリの若干の修正。
音が悪いと判断を下したIEイヤフォンの方はその後iPod Touchに繋げたところそれなりに音が良かった。
愛用のB&O A8の爽やかな伸びる高域とは、だいぶ音作りが違うけど、少なくとも「何を目指しているか」が読み取れて納得できる音だった。

やはりShuffleの狭いレンジでは、低音を強調するIEの音作りに埋もれてモコモコした音になってしまうのだろう。
言い換えれば、ソース(音源)との相性が如実に出てしまうイヤフォンといえる。

前置きが長かったが、ようやくここで本題。

11月1日にこのM3の弟分ともいえるM2(Bose® Computer MusicMonitorTM)というスピーカーが発売される。
これはM3からモバイル向けのバッテリー駆動機能等を取り去っただけで、後はほとんど、変わらない仕様であるという。
そもそも、外へ持っていって電池仕様で音楽を聴く必要性がないのに、個人的に無駄な機能がついていたこともM3の購入に踏み切れない点であった。

M2は、その他にモバイル用のケースなどを除いて、革新的な技術や高品質な筐体はそのまま、4万円弱という値段で発売される。
さらに、従来の直営店扱いを改め、一般の店頭でも販売するという。

これは、量販店などで、たとえ値引きはないとしても、ポイントカード等を利用できるので歓迎できる。

なんでも、M3が革新的なスピーカーであるにもかからわず、アメリカでの売れ行きが低調であることに不満だったボーズ博士が自らのプロデュースで、アメリカ市場で受け入れられやすい価格と、若干の音色変更を行ったという。

無駄な機能を削って価格を下げたのは良いけど、この音色変更がどの程度影響されるのか?

先に書いたとおり、もともと、M3の音色はBOSEらしからぬ、ヨーロピアンで控えめな点が気に入っていたのだが、これが明るくメリハリのある(悪く言えばドンシャリ)なバカ元気なサウンドになるとちょっと残念である。

なので11月1日になったら、店頭でこの辺をじっくり聴き比べて、納得した方を今度こそ入手することになりそうだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次