Pigments– category –
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シルバーホワイト
鉛白(ヒドロオキシ炭酸鉛) 鉛白の古くからの製法は、鉛の薄い板を酢と馬の寝藁に作用させて作った物である。 数週間後に鉛板の上に白い結晶状の粉がふく。 これが鉛白(白鉛)である。 現代の製法はもっと速く(被膜力が落ちるが)、直接に酢酸と科学的に純粋... -
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ジンクホワイト
亜鉛白(純粋な酸化亜鉛・亜鉛華) 1787年フランスの科学者クールトワ(Courtois)によって開発された亜鉛白は、1845年になってフランスのルクレークによってはじめて工業的に量産されるようになった。 油彩画用は1850年から。 粗鉱のままから、あるいは精錬さ... -
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チタン白(酸化チタン、科学的に純粋)
最近の発明になるチタンは、19世紀に作られた顔料の中で最良のものに列せられている。 この白色顔料は、一般にノルウェーで産する。 チタン鉄鋼(酸化鉄と酸化チタン)を大量の硝酸に浸して採取される。 ついで塩化カルシウム溶液で沈殿させ、こうして得られ... -
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ヴァーミリオン(硫化水銀)
ヴァーミリオン(朱色)は乾性と湿性の2つの方法で作られる。 乾性は硫黄と水銀を弱火で融かす方法で支那朱と呼ばれる。 湿性は水銀、硫黄、苛性カリ溶液を用いる。 この色の乾燥性は優れているが、光に当たると黒変する。 恒久ヴァーミリオンと名付けられた... -
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カドニウム系顔料(硫化カドニウム)
1817年ストロマイヤーとハーマンによって発明された(製造法は科学者ジャネットの貢献による)カドニウム顔料からは、それまで画家のパレットに欠けていた黄色、鮮やかな赤の色相が得られる。 これらの顔料は、カドニウムを含有する亜鉛鉱から得られる。 こ... -
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濃コバルト紫(燐酸コバルト)
この紫は比較的新しく発明され、紫の色相の中では唯一堅牢性が高い物である。 これは炭酸コバルトから作られる。 光に対して安定しており、混色にも耐えうる。 淡コバルト紫(砒酸コバルト) 明るい紫は、光にも混色にも安定しているが堅牢性は濃コバルト紫... -
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オーカー
天然のままの顔料は、焙焼することによってもっと色の濃い暖かみの強い顔料に変わる。 イエローオーカーを焙焼するとレッドオーカーになり、ローシャンナーはバーントシェンナーにかわる。 天然(ロー)のままの土や焼いた(バーント)土(酸化鉄)をベースにし... -
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ネープルス黄(アンチモン酸鉛、硫酸カルシウム)
ネープルス黄の起源は、古代カルデア人までさかのぼるといわれる。 彼らの製法は長い間知られていなかった。 コフィニエによれば、もっとも古い製法は、鉛白、硫酸アンチモン、焼明ばん、塩酸アンモニウムを溶けるまで熱するという、方法であったと考えら... -
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マース系顔料(酸化鉄)
天然のままないし、焙焼した土を科学的により純度の高い物質におきかえる顔料は近年発明された。 その大部分は着色剤(酸化鉄)を中性的な体質剤(アルミナ)に吸着させて作る。 天然の土よりも鮮やかで、色乗りがよい。 堅牢性や乾燥性も良質の天然の物と変わ...
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