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IE-40 用リケーブル作成-本命完成

先日もエントリした、愛用イヤホンIE-40のリケーブル2本目が完成した。090904

※今や音の聴き比べの基準となるSE530(上)とリケーブルで蘇ったIE-40(下)金と銀の合金でパール色に輝くこのケーブルを「ブルーダイヤ」と名付けた。(金銀パールから連想できるのはそれなりの歳の人だろうか)

今回はいよいよ純金+純銀合金ケーブルによるもの。

前回、PC-OCCケーブルであまり良い結果が得られず、ちょっと意気消沈して、しばらく手つかずだったが、時間のある時に一気に作ってしまった。

純金+純銀合金ケーブルはおそらくテフロン製の外皮シールドが頑丈で素線を引き出すのが一苦労である。

普通なら外皮シールドにカッターで傷を付ければそこからスルスルと素線が抜けるのだけど、合金ケーブルはシールドと素線がくっついている感じで堅いシールドを鉛筆のようにカッターで削って素線を引き出す手間があった。

その他はケーブル自体が細いため(素線0.3mm単線にシールド込で0.7mm程度)作業はやりやすい。

+ – ケーブルを編んでゆくのもダマにならないよう、途中で調整しながらの作業だった。

ミニピンジャックへの半田付けもスムーズに終了。

やはり細い線は作業がしやすい。

LRを確かめて早速視聴してみる。

おぉ!!

まず第一に、低音の締まりが良くなり分解能が上がっている。
これはSE530ほどのキツさはないけど、パーカッションの切れ込みも良くちゃんと解像度が上がっている。

高域も倍音が豊かになって、ヴォーカルの口と反響音がちゃんと分解されている感じである。

すべてに渡って、情報量が増している。
これこそSE530の低域とIE-40の音場の広さと高域への上昇感を合わせ持つ理想的なイヤホンになった。

逆にこの自然な解像度を聴いた後ではSE530の分解能がやや刺すようなキツい印象すら沸いてくる。

解像度と情報量が増えれば、特にエッジを立てなくても、自然に低域が伸びてゆくことがよくよく実感できた。

レンズにたとえるなら、SE530がエッジを際だたせて解像度を主張するキャノンレンズなのに対して、金銀ケーブルのIE-40の方はトーンを綺麗に描写して立体感を出しながら名刀のような切れ味を見せるズミクロンのようなものか。

初めてSE530で聴いた時には音楽ソースの中にこんな情報が隠れていたのかと驚愕したものだが、今回のケーブルはさらにその上を行っている。
SE530で出し切ったと思われていた、乾いてカラカラになった雑巾からさらに水のしずくを絞り出したように、圧縮デジタル音楽ソースとはいえまだまだ情報が隠れていたことにとても驚かされた。

これはちょっと2クラスほどランクが上がった感じの音である。

まだ作ったばかりなのでケーブルのエイジングも終わっていない。

これからどういう変化があるかが楽しみである。

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