思いつきでMacOSXのIMEをATOKから「かわせみ」に変えてみた。
実はATOKについては以前から機能過多、メモリ食いで動作がいささか重いのが気になっていた。
IMEは文書記述はもちろんのこと、日本語環境での作業効率に大きく影響するので単に変換効率が良ければいいというものではない。
一番の気に入らない点はテンキーなしのキーボードでは半角数字が直接入力できないことである。
このため、Adobe製品で編集する際にパラメータ設定を数値入力する場合、いちいち英数モードに替える面倒があって作業効率が著しく劣った。
ただ、ただパラメータの数値を純粋に入力したいだけなのに、年月日や郵便番号の変換候補が表示したり数字の後に「。」など来るはずもないのに、小数点を入力するところを「。」を付けたり、またそれらを回避するような設定もなく、その割には、バージョンアップの度にお仕着せがましい新たな有り難迷惑な機能を追加したくるといったこちらのニーズとのズレが著しくなってきた。
聞けば「かわせみ」は、かつてエルゴソフトで開発していたEGBrigeの変換エンジンを使用しているのだという。
EGBrigeのAI変換は昔は変換効率が悪くてとても使えないイメージだったが、最近では「ことえり」ですら変換効率に不足はなく、「かわせみ」も今使ってみて酷い変換をする感じはしない。
また個人的なことだが、EGBrigeの開発に関わっていたこともあり、少なからず思い入れがある。
だが、もろ手を上げて良いというわけではない。たとえば手書き入力が無いため、どうしても読みのわからない漢字の入力および読みが調べられない。
そんな多少の不満を払拭するほど「かわせみ」の動作は軽くてキビキビしている。
変換中のキーアサインによる変換箇所の移動や確定等もATOKをしっかりとシミュレートしてあり、非常にスムーズである。
今のところ試用期間中だが、実際に使うとなると1,995円になる。開発者も知らない仲ではないし、昔から比べればソフトも安くなったので、購入してもいいと思う。
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