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LUMIX DMC-GF1

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感光素子の技術的なブレークスルーも感じられる今日この頃、新しいデジカメを入手しようと物色中である。

少し前のエントリに書いたGR-Digital3も候補に挙がっていたけど、もう少し標準に近い画角のものを探している。

写真はレンズで決まる。それは銀塩フィルムの頃から揺るぎないものである。
GRのレンズ自体は大変優秀なものだが、焦点距離が28mmと少々広すぎである。
好みで言えば35mm〜40mmで、それくらいが肉眼で観た時とファインダを覗いた時の違和感が少ない。
標準と言われる50mmは近すぎて切り取りが難しく、28mmではかなり引き気味になってしまう。

引き気味ならば近寄ればいいのでは?とよく言われるが、ただでさえカメラを構えるのがこっぱずかしく思えるのに、さらに近づくなどなかなか容易ではない。
第一、動物を撮る時などは近づけば逃げられてしまう。
かといって望遠も必要がなく、フィルムカメラの時の写真を眺めていても、ローライ35の40mmやCONTAX T2の38mmなどが一番しっくりした画角で気兼ねなく撮れていたように思う。

デジタルになってからも、CONTAX Tvs DigitalのCarl Zeiss Vario Sonnar 35-105mm f2.8-3.8 T* 広角側35mmf2.8はとても使いやすいものだった。105mmの望遠もあったけど、ほとんど35mmで撮っていたし、今、その頃の写真を見返してみても、良いものが多いように思う。

なので、35〜40mmあたりの描写の良いマクロレンズがあれば、付けっぱなしであちこち切り取れる自信はある。

レンズの次に重要なのがボディの大きさである。

普段使いには持ち歩きやすいある程度のコンパクトさが重要である。
フィルムカメラの頃から一眼レフの大きなボディを避けて、それでも画質を犠牲にしたくなかったので、レンジファインダのライカM3やLCなどを愛用してきた。

過去にペンタックスAE-1とかミノルタα7700とか縁があって使った事があるが、どうも一眼レフというのは、「よ〜し今日は撮影しちゃうぞぉ」的な気負いがないと持ち歩く気になれないものなのである。

なのでレンジファインダカメラの小さなボディでレンズ交換式が可能と同様な思想を持つマイクロフォーサーズ規格には以前から期待していた。

同様の規格は先行してオリンパス・ペンE-P1が発売されたが、ちょっと期待外れなイメージがあった。

そして今日、正解最小ボディをうたったLUMIX DMC-GF1が発売された。

気になるので、ここで本体と標準的なレンズキットのパンケーキレンズのスペックを調べてみる。

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内蔵ストロボ搭載で世界最小ボディ
本体サイズ:119×36.3×71mm(幅×奥行き×高さ)

重量:約285g
LVFを外付け
液晶モニター固定式
アスペクト比3:2、3型
46万ドット液晶モニター
外装:アルミニウム素材
ボディ内手ブレ補正機構は未搭載
内蔵ストロボを装備
照射角は14mm(35mm判換算で28mm相当)
撮像素子:有効1,210万画素の4/3型Live MOSセンサー
アスペクト比16:9、3:2、4:3の記録が可能だが、「マルチアスペクト」(アスペクト比を変えても記録画素数を損なわない)ではなく、いずれも4:3からの切り出しになる。
また、アスペクト比1:1も選択できる。 1:1は4:3からの切り出し

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LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.

フィルター径:46mm
本体サイズ:約63×25.5mm(最大径×全長)
重量:約100g

焦点距離40mm相当(35mm判換算)
5群7枚構成のうち、非球面レンズ2枚3面を効果的に配置することで、高性能化とコンパクト性を両立。
最短撮影距離は0.2m
最大撮影倍率は0.13倍
7枚羽根の円形虹彩絞り
マウント面は金属製

コンティニュアスAFに非対応
またパナソニックは、「コンパクトで明るいF1.7を実現するためのレンズ駆動方式を採用した」としており、その結果フォーカス時に動作音や駆動音がするち」とのこと。
静止画の撮影に問題はないが、動画撮影時には動作音が記録されるため、「AF連続動作」をオフにするなどの対策を勧めている。

40mm f1.7と明るく、パンケーキサイズなので持ち歩きのも便利である。ただ、マクロが撮影できず最短焦点距離が20cmなのが少し残念である。もっともマクロが欲しければ、10月28日発売予定の LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. 90mm(35mm判換算) があるのでそれを使用する事も可能である。

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レンズ構成 10群14枚 (非球面1枚/ED1枚)
マウント マイクロフォーサーズマウント/金属マウント
画角 27 °
光学式手ブレ補正 ○(ON/OFF可 GF1、GH1、G1本体でMODE1、MODE2、MODE3の切換え可能)
焦点距離 f=45mm(35mm判換算:90mm)
最小絞り値  F22
開放絞り F2.8
絞り形式 7枚羽根 虹彩円形絞り
撮影可能範囲 FULL:0.15m〜∞(撮像面から)/LIMIT:0.5m〜∞(撮像面から)フォーカススイッチで切り換え
最大撮影倍率 1.0倍(35mm判換算:2.0倍)
フィルター径 φ46mm
最大径×長さ φ63mm×約62.5mm※
質量 約225g
フォーカシングには3群フローティングインナーフォーカス方式を採用し、全長不変でコンパクトなサイズを実現。
フォーカススイッチによる最短撮影距離の切り換え(15cm⇔50cm)機能を搭載。撮影する被写体に応じて快適なフォーカシングを選択可能。
さらに、光学式手ブレ補正(MEGA O.I.S. )を搭載。光量の少ない室内の撮影や、接写撮影でブレを押さる。

ただし、ライカの名を冠しているだけに値段が高い。レンズだけでカメラボディ+パンケーキレンズキットが買えるくらいの値段である。
昔、M3に付けていたズミクロン50mmF2.0が確かこれくらいの値段で購入した記憶があるので、ボディから比べてレンズは入手しやすくなったイメージはない。
ちなみに、ズミクロンは切れのある大変優れた描写をしてくれた。
ボディが朽ちても、レンズは使い続けられるマイクロフォーサーズ規格が今後も続いてゆくのならば、多少高価なレンズに手を出す事もそれほど躊躇はないだろう。 40mm標準と90mmマクロの2本があればたいがいは事足りるのではないかと考える今日この頃である。

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