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PhtoShopユーザのためのFlash入門講座

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PhtoShopユーザのためのFlash入門講座」というAdobe主催のイベントがあったので、時間の都合をつけて部内の何人かで受講してきた。

場所は六本木ヒルズ。

自慢じゃないけど、ヒルズなんて行くのは初めてである。

隣の女の子も長年、東京に住んでいるが、ヒルズは初めてらしい。

ほかにも何人かそういう人がいて、「あまりああいうミーハーな場所は・・・」ということで大方の意見が一致した。

まぁとにかく初ヒルズである。

実際に行ってみると代々木から六本木まで大江戸線で3駅目というあっけないほどの近さは意外だった。

これは帰ってからの話だが「近いけど、1回行けばもういいやって感じ」という意見でも一致をみた。

駅からも徒歩で3分くらい、すぐにあの特徴のあるでかいビルの足下につく。

何度か高速道路を利用するときに近くを通ったことがあるが、一種異様なオーラを放っているビルではある。

でも回転ドア事故やらライブドア事件やらであまりよい印象がないことも確かだった。

会場は49階、入ってみると中は予想外に広く、これはビルと言うより台地を高層に重ねた印象で、ピーテル・ブリューゲルの描くバベルの塔に近い感じだ。

講座の時間は正味3時間。 1時間ずつ区切って、間に10分ほどの休憩が入る。

最初の1時間は、Adobeの人が前に出て、本当に基礎の基礎をレクチャーした。

正直、この内容だけなら会社で仕事をしていれば良かったなと後悔するような内容だった。

入門と名打っているだけに初歩的な内容なのは仕方がないが、どうもAdobeの人の段取りが悪く、しばしば流れがブチ切れたりまとまりが悪かった。

10分間のトイレ休憩でフロア内のあちこちを歩いて回った。

驚いたことに49階は「アカデミーヒルズ」と名打って会員制の図書館のような施設も兼ねている。

蔵書を見るとそれはそこらの市運営や区運営とは比べものにならないくらいの質の高いものだった。

ビジネス書一つみても最新のものがずらりと並べられており、こんなところで得られる膨大な質の高い知識と、公共図書館の貧弱さに、また格差社会の増長の一端を垣間見た気がした。

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次の1時間は株式会社アマナさんが講師に立って現場で使用ケースを実際のプロダクトを例に説明があった。

こちらは技術講座と言うより、会社の業務内容報告のようなものだったが、これはこれで楽しかった。

写真を主体にしたデザインのコンセプトや気を配ったところなどわかりやすく説明してくれた。

後で課長から(私のHPを観ている)「スカイさんがあそこに行けば楽しく活躍できそうじゃない?」と言われてちょっと複雑な気持ちになったけど、今の職場でも機会があれば表現の1つとして同様のテイストは打ち出してゆこうとも思った。(あぁ、もうちょっといいカメラが欲しい・・・)

最後に電通のアートディレクターの高草木博純さんが自身が関わったプロダクトを主にざっくばらんな話をしてくれた。

正直言ってこれが一番楽しかった。

電通というとヒルズと同質の理由であまりよいイメージはなく、ちょっと斜めに見ていたところがあったが、この人は本当に仕事を楽しんでやっているんだなということが伝わってきて、普段の自分の仕事に対する姿勢を見直させてくれた。

私自身、今の仕事は好きだし、自分の創ったものが広く世間で役に立ってくれていることにも喜びを感じる。

前に私のデザインしたワープロソフトを村上春樹さんがそのエッセーの中で愛用のワープロソフトとして紹介してくれたことも好きな作家だけに文筆作業の一助にもなれたような錯覚すら沸いて、以来、より親近感を持って読むことができるようになれた。

そういう社会に向けてイノベーションを与えることに楽しさを感じつつも、実際の仕事で「遊んでいるか?」と問われると正直「そうでもない」と答えるほかない。

どちらかというと「クライアントのため」という意識がまず第一に働いてそこから外れないよう注意しつつ仕事を進めてゆくことが多い。

でも、電通の人の話を聞いていると、仕事上でも自分が楽しく遊んでいく余地をどんどん広げてゆこうという気にさせてくれる。

一緒に行ったほかの人たちも同様の印象を受けたようで、帰りに一緒に夕食を食べながらやっぱり仕事は楽しくやらなきゃねという話になった。

Flashの講座に行ったんだけど、なんだか人生講座を受講したような、でもそれはそれで結構ためになる充実した内容だった。

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49階からの眺め。都庁も見下ろす勢いである。

ずっとこんなところにいるとやっぱり勘違いしちゃうのかなぁ?

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