ゲーム専用機というものは過去にも現在にも所持したことが無い。
従って、新発売のゲームを入手するために発売前日から行列に並んだり、早期クリアに血眼になったりと言うことはない。
どちらかというとゲームに対しては淡泊な方だと思う。
それでも、ディアブロとかMystとか気に入ったゲームはしつこく遊んだりしている。
Rogueもそんなゲームの一つである。
とはいってもこのRogueは1980年に制作されたとても息の長いゲームなのである。
将棋や囲碁が長寿でいながら全く飽きないのと同様、優れたバランスのゲームはプレイしていて飽きることはない。
もともとこのゲームはUNIXの「vi」という人気のエディタのカーソル移動キーを覚えるために作られたという話だから結構アカデミックなかほりがする。
持論だがキーボードに慣れない人が初めてPCを使うときにはゲームが一番だと思っている。
私自身もMacintosh Plusを使い始めて初めて購入したソフトが「ダークキャッスル」というロールプレイゲームだった。
当時のゲームはキーカスタマイズなんて便利な物がなかったからキャラクタの移動キーが左手側に設定されいたので、左利きでマウスも左手に持とうと思っていた私に右手でマウスを使わせることになったのもこのゲームの影響である。
余談だが、UNIX開発の裏話でケン・トンプソンが「スペーストラベル」というゲームを研究所にあるマシンで動かしたいがために書いたOSがUNIXなのである。
だから、たかがゲームなどと侮れないのである。
Rogueはすでに古典に属するもので、ソースがフリーで出回っているために色んなプラットフォームに移植されている。
キャラクターコードを使った簡素なテキスト表示の為、処理も軽く、なんとPalm版のPocketRogueや高解像度のPalm
(SonyのCLIEなど)向けにCliRogueも存在する。
さすがにこれだけ古典的なゲームのためRogue自体の説明は他で語り尽くされた感が否めないので、興味のある方は「PocketRogueのゲームレビュー」などで読んでもらった方が解りやすいだろう。
ディアブロなどのダンジョン型RPGすべての原点になるような物なので、ディアブロのようなアクションの要素こそないが、その分ゆっくり考えながらプレイを進めてゆくことが出来る。
モンスターやアイテムなど全てテキストで表示されるため、想像力が必要だが、慣れるとその文字を見ただけで喜怒哀楽がわき起こるから慣れとは恐ろしい。
単純な文字だけの表示とは言っても拾った指輪などのアイテムを装着したりと、RPGの基礎は既に出来上がっているいることに驚く。
他のPalmアプリと同様、起動も保存も瞬時(死なない限りは終了=保存になる)に出来るので、気が向いたときにちょっと遊んで、簡単に続きができる日常的な遊びの一つになっている。
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