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THE PROMISE—無極

060305

THE PROMISE—無極

解説

伝説の甲冑を身につけることを許された、ただ一人の英雄

HIROYUKI SANADA

この世のすべての男の愛を手に入れる女

CECILIA CHEUNG

天から地上最高の俊足を与えられた奴隷

JANG DONG-GUN

それは、アジアのどこか“未来における3000年前”から現代へ届けられた[約束]。

今こそ、時は来た! 中国が世界に誇る名匠チェン・カイコーが、その持てる総力を結集し、世界へ向けて放つ超大作『PROMISE』。

ハリウッドをも凌ぐほんもののアジアの時代が、いよいよここから始まろうとしている。

無限に広がる宇宙観、天衣無縫のイマジネーション。あり得ないという概念はもう存在しない。計り知れない作品の巨大さは、

かつて万里の長城という途方もない建造物を地球上に築きあげた国の、超世界級の並外れたスケールが物語っている。

アジア的なるものこそが、今の時代に風穴を開ける!

主演は、『ラスト サムライ』の真田広之、『ブラザーフッド』のチャン・ドンゴン、そして香港フィルム・アワード主演女優賞の美姫セシリア・チャン——日本、韓国、香港から人気と実力を兼ね備えた、これ以上ないトップスターたちが集結した。監督は『さらば、わが愛/覇王別姫』でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、オスカーにもノミネートされた巨匠チェン・カイコー。さらにスタッフは、撮影と美術に『グリーン・デスティニー』のオスカーコンビ、ピーター・パウとティン・イップ。特殊効果に『キル・ビルVol.1』『少林サッカー』を手がけたフランキー・チャン、音楽は『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のクラウス・バデルト、アクション振付に『スパイダーマン2』『マトリックス』三部作のディオン・ラム。その陣容は、まさに全世界規模の大プロジェクトというにふさわしい。

鮮やかな色彩の映像美も、目を見張るワイヤースタントも、もちろん先例がないわけではない。しかし、その横溢する想像力から繰り出される息をもつかせぬ圧倒的な世界は、もはや誰も超えることはできない。綿密に組み立てられた壮大なストーリー、驚愕に継ぐ驚愕のアクションシーン。アジアのどこか、3000年前の未来から現代へ届けられた絶大なるエネルギーが、いま、世界に向かって解き放たれる!

ストーリー

それは、生きるものすべての運命を照らし出す“無極”を垣間見、その運命に挑戦した3人のものがたり—-。

親もなく生きる術を持たない少女(傾城/セシリア・チャン)は、真実の愛と引き換えに、この世のすべての男からの寵愛と、何不自由ない暮らしを約束され、やがて王妃の座に就いた。

天から俊足を与えられ、それ以外は何かを望むことさえ知らず、奴隷として生きてきた男(昆崙/チャン・ドンゴン)は、初めて心から欲するものに出会う。

そして、伝説の花の甲冑を身につけることをこの世でただ一人許された大将軍(光明/真田広之)は、“何かに心が動いたとき涙は流れ、心が動いたとき、その命を落とす”というさだめ—-。

それぞれに与えられた約束は、決して変えることのできない運命のはずだった。しかし、三つの約束が絡み合った時、世界はまったく違った展開を見せ始める。

王殺しの大罪を犯して王妃・傾城を救った甲冑の男。彼こそ、傾城の運命を覆し、真実の愛を与えてくれる相手ではないのか?

汚名にまみれた大将軍・光明は、敗北の中にあってなお、百万の勝利に代わる愛の栄光を見出したのではないのか?

そして、ついに人生で初めて自分自身の望みを見つけた奴隷・昆喬は、たったひとつの思いを遂げるため、野性がたぎるその足で時空千里を駆け抜ける—-。

運命を超えようとする彼らの前に立ちふさがるのは、北の公爵・無歓(ニコラス・ツェー)が張りめぐらせた執拗なまでの罠。それは、伝説の甲冑も、王妃の愛も、求めるものは何ひとつ策略をもって自らの野望を果たそうとする執念とも言うべき邪悪な意志。彼もまた遠い昔に定められた宿命の囚われ人なのだ—-。

あらかじめ描かれた悲劇が避けようもなく近づいてくる。はたして彼らは自らの【約束】を超えることができるのか?スタッフ監督・脚本:チェン・カイコー

製作/“満神”役:チェン・ホン

製作:ハン・サンピン

製作:エルンスト・“エッチー”・ストロー/ムーンストーン・エンターテイメント

撮影:ピーター・パウ

美術:ティン・イップ

特殊視覚効果(VFX)スーパーバイザー:フランキー・チャン/セントロ・デジタル・ピクチャーズ

音楽:クラウス・バデルト

アクション振付:ウェイ・トン

ディオン・ラムキャストチャン・ドンゴン

真田広之

セシリア・チャン

ニコラス・ツェー

チェン・ホン

たぶんこの映画については評価が2分に分かれることだろう。

磊磊落落な物語の展開に何の意味を見いだせない人が居ても不思議ではないし、日本・中国・韓国の一流のスタッフが作り上げた映画として重要と見る向きもあるだろう。

私自身は、もともと中国映画に余り深い意味などと言う物を最初から期待せずに流しながら観ていたので、場面場面のシーンの綺麗さとか、アクションのおもしろさとかそれだけでも楽しめた。

せっかくこれだけのスタッフを用意したのだからもっと良いものが出来たはずとも言えるが、それでも「宇宙戦争」に比べれば遙かにマシだと思う。とはいえ、私自身は昔のジャッキーカンフーの時代ならまだしも最近の中華映画はちょっと敬遠気味だった。

若いうちは気にならないのだが、この歳になると中華映画のコッテリ感が何とも胃がもたれ気味で、途中までで観るのを諦めてしまうところがある。

しかし、この映画に関しては真田広之という和風のあっさりテーストが加わっているためか、普段食べ慣れている和食と違和感なく楽しめるあっさり中華のようで最後まで観ることが出来た。

真田広之も中国語で台詞を話しているが違和感なくすんなりとけ込んでいたように思う。

この辺は中国語のネイティブスピーカーに言わせればもっとシビアな評価がなされそうだが、撮影前に100名の中国人に目隠しをさせて真田と他の中国人の台詞のやり取りを聞かせて、問題なしと言うことで出演が決まったそうだからひとえに真田広之の努力の賜だろう。

アクションも往年の「里見八犬伝」の頃から比べても、ワイヤー&CG技術でそれ以上の素早く激しい動きを見せてくれる。

あのころから比べればもちろん年を取った感は否めないが、その分、演技に深みが出てきて、独特の色気も未だに健在だ。

ただ、さすがに、ヒーローの役は難しく、若いヒーロー&ヒロインを温かく見守る役柄になったことは感慨深いところである。まぁ日本・中国・韓国が協力したアジア映画でも昔のカンフーと違い、これくらいのクオリティのものが出せますよ的なサンプル映画としては良いのだろうか。

ただし、アジア映画のクオリティとしてはすでに「HERO-英雄 」があり、こちらの方が遙かに格調高いので、この映画で新たに目を見張ると言うほどでもない。

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