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You and the night and the music

 最近は朝夕がめっきり涼しくなってきた。

 秋の夕暮れにはなんと言ってもJAZZがよく似合う。
 というわけで、この頃は好きなナンバーの歌詞と訳を調べたり、自分のニュアンスで訳したりする。
 やはり、好きな曲はその背景や歌詞の内容をよく理解していた方がより深く楽しめるのである。

 原文の歌詞は揺るぎないものだが、訳の方は自分の自由度がある。
 素から訳すのは面倒なのでもっぱらネットで調べた内容をベースにしているが、やはり自分なりのちょっとしたニュアンスでだいぶ雰囲気が変わってしまう。
 たとえば主人公が男か女かでも大きく違ってくるし、年齢設定でも変わってくる。
 また、こういう言い回しだと気障ったらしくなってしまうとか、なかなか難しいものである。

 でも、音楽を聴きながら、よりマッチした表現を模索するのも楽しみのひとつである。
 妥協せずに、よりそれにふさわしい表現を探求し模索してブラッシュアップを怠らない姿勢の大切さはデザインにも通じる。
 前置きが長くなったが、今日は「 You and the night and the music

《VERSE》

Song is in the air, telling us is ours to share
Now at last we’ve found one another alone
Love like yours and mine has the thrilling glow of sparkling wine
Make the most of time ere it has flown

歌が・・・、どこからか語りかけてくる・・・
そして僕たちに告げる 今こそ、恋をする時だって
たった今、お互い「一人」だということが分かった訳だし
それに、あなたと僕の胸の中に
スパークリング・ワインの泡のような愛のきらめきを感じてる
だから・・・
この泡が消えないうちにステキなひとときを過ごそう

《/ VERSE》

You and the night and the music
Fill me with flaming desire
Setting my being completely on fire
You and the night and the music
Thrill me but will we be one
After the night and the music are done

あなたと夜と音楽が
燃えさかる欲望で僕を満たす
まるで炎に投げ込まれた様に
あなたと夜と音楽が
僕の心をときめかせる
夜と音楽が終わっても

Until the pale light of dawn and in daylight
Hearts will be throbbing guitars
Morning will come without warning and take away the stars
If we must live for the moment
Love ‘til the moment is through
After the night and the music die
Will I have you?

夜明けの光が差し込むまでは
心のギターをかき鳴らそう
でも朝が前触れもなくやって来ると、星々は追い払われてしまう
もし、この瞬間しか生きられぬなら
この時の続く限り愛し合おう
でも夜と音楽が絶えた後でも
二人は心離れず済むだろうか?

Until the pale light of dawn and in daylight
Hearts will be throbbing guitars
Morning will come without warning and take away the stars
If we must live for the moment
Love ‘til the moment is through
After the night and the music die
Will I have you?

夜明けの光が差し込むまでは
心のギターをかき鳴らそう
でも朝が前触れもなくやって来ると、星々は追い払われてしまう
もし、この瞬間しか生きられぬなら
この時の続く限り愛し合おう
でも夜と音楽が絶えた後でも
あなたを離さず済むだろうか?

 作詞 ハワード・ディエツ ( Howard Dietz )
 作曲 アーサー・シュワルツ ( Arthur Schwartz )

 この”You And TheNight And The Music”は1934年にミュージカル”Revenge With Music”のために作られた。
 その後この歌は多くの歌手やジャズ演奏家により演奏され、ジャズのスタンダード曲となっており、特にフランク・シナトラの名盤”RING-A-DING DING”の中のこの歌が有名である。

J ulie Londonも有名で、あの気怠い歌い方が好きだが、個人的にはBobbe Norrisのよりあっさり感じとヴァース(Verse)から入る歌い方が好きである。
 Helen Merrill+Ron CarterもBill Evansの演奏もいきなり本編から入るし、この曲にはヴァースがあるってことを、知らない人が多いかもしれない。
 特にこのような曲の場合、ヴァースから入って世界観に導入してから本編という歌い方の方が全体を通して、原作曲者の狙いをしっかりと聴かせてくれるように思う。

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