●髀肉の嘆
冬場は寒さで身が縮こまり、運動不足になりがちである。
今年に入ってから特に身体が重く感じる日が多かった。
先月の終わりくらいに、入浴していて、太ももから腰、下腹当たりにうっすらと積もってきたお肉を見るにつけ、髀肉の嘆を感じ、体重制限をすることにした。だいたい、身長170センチの私のベスト体重は55Kg~60Kgでこれを超えると怠さを感じるようになる。
たぶん今年に入ってからの体重は65Kgを超えてしまっていたんじゃないかと思う。
腰回りからは29インチ、でもお尻が大きいので30インチのジーンズをはいているが、これでもちょっときつく感じられるようになった。
20代の頃はいくら食べても食べても、まったく太る兆候はなかった。
友人達にも「あんたが食べたものはいったい何処に行くんだろうねぇ?」とずいぶん不思議がられていたものだった。
まぁそのぶん、仕事でハードに立ち回っていたこともあったし、身体の目に見えないところに蓄えられていたのだろうと思う。
ところが30代になってから、徐々に"地球の重力"というものを、嫌でも意識させられるようになった。
摂取したら摂取した分だけ、比例して身体の外側に雪のように降り積もる。
実は我が家にはヘルスメーターは無い。
そんなに高い物ではないので、いつでも入手できるのだが、店先で選んでもデザインが気に入らなかったり、いざ買おうとしても荷物になるからと遠慮したりととかく縁がなかった。
まぁ無ければ無くても特に困る物でもないので、結局、家を出てから一度もヘルスメーターという物を持ったことがない。
でも、時々、他所で見つければ、とりあえず乗って計ってみているので、体型からほぼ正確な体重を推測することは出来る。
2月の終わり頃の"髀肉の嘆"から「このまま醜く立ち腐れてゆくなんてまっぴらだ」と食事制限をして、だいぶベストな状態に戻りつつある。
私の現在の生活スタイルからハードな運動を続けてゆくことは無理なので、「出」の方ではなく「入」の方を制限した。
運動は軽いストレッチと掃除を兼ねたエクサイズくらいだ。
余談だが、掃除、特に拭き掃除は真剣にやれば結構な運動量になる。体温も上がり、周りも綺麗になって精神衛生上にも良い。
大事なことは、1日の摂取量を身体が必要としている量以下に抑えることだ。
必要としているだけ摂取するだけならば+-0である。
これがマイナスになるから、今まで身体に貯蓄された物を使うことになる。
ちょうど、ラクダが砂漠を横断するときに瘤に溜め込んだ栄養を使ってゆくのに似ている。
身体の方がその生命活動を維持するために、うっすら積もった「貯金」をせっせと使い始める。説明すると簡単だが、やはり、食欲は嫌でも出てくるので、有れば食べてしまう。そこで、
1)家の中に余分な食料を一切置かずに、だいたい1日半食べる分だけこまめに買いに行く。
2) 22時過ぎ、特に寝る前は何も食べない。(お腹が空いて眠れそうにないと感じることもあるが、睡眠欲が食欲に勝れば自然と眠れる。)
この2点だけを気をつけた。私はどちらとか言うと出不精な方なので、中には忙しくて面倒だから買いに行かない日もある。
こういう時は我慢できるならば我慢して半日くらいゆで卵1個とお茶だけで過ごしてしまう。現在の体型から判断すると体重は56~58Kgであろう。もう少しで目標の55Kgになる。
30インチのジーンズもベルト無しだとユルユルである。
女性の場合はちょっとポッチャリぐらいが丸く柔らかい印象で丁度良いのだが、男の肥満は自分の美的感覚から最も遠い物となる。
ましてや、自分自身がそうなるのは許せない気持ちになる。
ベスト体重に近づくと身体が軽くなって、不思議と肩こりも無くなる。
何となく五感も研ぎ澄まされてゆく感じである。
栄養というのは摂りすぎてそれが余るようになると決して身体に良い影響は及ぼさないのだろう。
過去にも何度かこういう体重調整はやったことがあるので、自分にとってこれが一番合っていると思うが、決して万民受けではないだろう。
それぞれの生活習慣や環境に応じてやり方も色々あると思う。やはり、格好良く歳は取りたい物だと願う今日この頃だ。