●インサイドマン
インサイドマン
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監督: スパイク・リー Spike Lee
製作: ブライアン・グレイザー Brian Grazer
製作総指揮: ダニエル・M・ローゼンバーグ Daniel M. Rosenberg
ジョン・キリク Jon Kilik
カレン・ケーラ・シャーウッド Karen Kehela Sherwood
キム・ロス Kim Roth
脚本: ラッセル・ジェウィルス Russell Gewirtz
ドナ・バーウィック Donna Berwick
撮影: マシュー・リバティーク Matthew Libatique
プロダクションデザイン: ウィン・トーマス Wynn Thomas
衣装デザイン: ドナ・バーウィック Donna Berwick
編集: バリー・アレクサンダー・ブラウン Barry Alexander Brown
音楽: テレンス・ブランチャード Terence Blanchard
出演: デンゼル・ワシントン Denzel Washington キース・フレイジャー
クライヴ・オーウェン Clive Owen ダルトン・ラッセル
ジョディ・フォスター Jodie Foster マデリーン・ホワイト
クリストファー・プラマー Christopher Plummer アーサー・ケイス
ウィレム・デフォー Willem Dafoe ジョン・ダリウス
キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor ビル・ミッチェル
キム・ディレクター Kim Director
カルロス・アンドレス・ゴメス Carlos Andres Gomez
ジェームズ・ランソン James Ransone
ケン・レオン Ken Leung
アシュリー・アトキンソン Ashlie Atkinson
ピーター・ゲレッティ Peter Gerety
ピーター・フレチェット Peter Frechette
解説
マルコムX」の監督・主演コンビ、スパイク・リーとデンゼル・ワシントンが再びタッグを組んだクライム・サスペンス。銀行に人質を取って立てこもった頭脳明晰な犯人と捜査官たちの息詰まる攻防がスリリングに展開する。共演は「クローサー」のクライヴ・オーウェンと「フライトプラン」のジョディ・フォスター。
狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。
最初からいきなり、スピード感のある展開で物語が始まる。
しかし、あまりにも説明不足で観客には次の展開が容易に予想できない。
むしろ銀行強盗というストーリーに慣れ親しんだ観客ほど、従来の方法と比べて、犯人の行動が解らずに謎解きを突きつけられている気分になるだろう。
むしろ犯人側の立場に立ってハラハラしてしまう場面もある。
やはり、良い映画というのは、出だしの掴みが良くて、あと中盤からグィグィ引き付けられる魅力を備えているのだろう。
本で言えば冒頭の数ページでつまらなかったら後読み気が起きなくなるのと似ている。
時々時間が後の方に飛んで脱出方法は判明してくるのだが、肝心の何が利益で?という根本的な事が最後まで解らなかった。
私自身は色んな物語を見てきて、ご都合主義の展開には納得できないシビアな観客の方だと思う。
そんな私でもこの結末には納得できた。
途中、目的が政治的主張からなのか?などと疑ってみたりもしたが、そんな嘘くさい結末にならずに納得できる利益を確保して安心できた。
それも相手が悪徳銀行家ということで、むしろ清々しさすら感じさせてくれる。
警官にお裾分けをしたのはちょっとやり過ぎだったと思うが、物語としては楽しいエッセンスだろう。
その当たりのバランス感覚にも優れている。
やはりこういう物語は緻密なようでいて、肝心な部分でご都合主義が垣間見れるとそれだけでボタンを掛け違ったようなちぐはぐな気分にさせられてしまう。
デンゼル・ワシントンの若い頃は清廉潔白な役どころから歳を重ねた現在、チョイ悪な役をこなしている演技も良かった。
そもそもジョディ・フォスターが出演いたので観る気になったのだが、スピード感のある物語の展開とは裏腹にしばらくは出てこないので、マスクしているのが彼女?とか思ったりもした。
それもそのはずこの映画で彼女の出番はそれほど多くはない。
どちらかというと脇役に入れてもいいくらいだが、重要な役どころで安定した演技も見せてくれる。
むしろこういう有名人を出番を無理矢理多くして物語全体のバランスをくずすようなことないのがあちらの映画の良いところである。
この映画は良質の問題とそれに対する納得できるレベルの高い回答が用意された気持ちの良い作品だったと思う。
おそらく今年観た映画のうちでは5本の指に入るものだろう。