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2007年10月31日

●GR DIGITAL II

先日GRの生産中止が発表されて、店頭から姿を隠し、フラッグシップモデルがGX100しかないとういう寂しい日々ですが、皆さん如何お過ごしですか?

071031.jpg

そのGRモデルチェンジ版が今日発表されました。
http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital2/

まえまえから、噂には出ていて、今か今かと思って、しばらく調べていたのだけど、埒があかず、ちょっと気を抜いたスキを狙い定めたような今回の発表、
スカイは友人からのメールが来るまで気付きませんでした・・・orz

で、教えられたURLを辿って出てきた画像に、「あぁ、やっぱり外見はまったくと言っていいほど変えないのね」と納得した。
GR自体もともと、ホールディングするためにかなり練り込まれた形だっただけに、大きな変更点はないのである。
他社だといい加減? に作って、新リリース時のインパクトを強めるためにわざと形を変えてくる。
逆に過去の自社製品に対する自信のなさの表われだと思うのである。

撮影素子は1/1.8インチCCDから1/1.75CCDに若干サイズアップされた。
画素子も800万画素から1000万画素へ
この辺は現在普及している中で順当なパーツを選択して使っているのだろう。
まえのGRがリリースされたときにRICHOの中の人に聞いた話では、おそらく現在のCCD方式ではこのボディサイズではこれが限界だろうから、あとは撮影素子自体に技術的なブレークスルーが無い限りこれ以上は大きく望めないとのことだった。
なので、おそらくCCD方式を使った最後のモデルになるだろうから買っておいた方がいいよ。と私に話してくれた。
あれから2年、撮影素子のブレークスルーがないまま、相変わらずCCDを採用しているので、画質や撮影素子の面では前とあまり変えようがないのだろう。

その他、裏面操作系でジョグダイアルからADJレバーに替わった。
ダイヤルのようにクルクル回せないが、左右に傾けることで操作ができる。
これはジョグダイアルがまだSONYの特許のためダイアルのクリックボタンで操作することができなかったことへのRICOHなりの工夫である。
GX100から採用されていたのでいわば後追い搭載である。

個人的に気になるところはRAWデータの書き込みである。
現状だと1枚撮った後に10秒ほど書き込み時間がかかる。
もっと速いSDカードを使うことによって8秒くらいに抑えられると聞くが、それでもやはり遅い。
個人的には3秒が限界と思うけど、今回1000万画素になったことで、データ量が増えて、おそらく、せっかく速度アップしても相殺されてしまわないかと心配である。

これもRICOHの中の人に聞いた話だけど、SDメモリカードへの書き込み速度は電圧を上げてやることで、アップできるらしい。
しかしGRはプロの使用に耐えるよう、リチウム電池が切れても単4型汎用電池があればとりあえず動く。
現在の書き込み電圧はこの単4電池使用の条件でかなり押さえられた設計になっている。
それも、本体側でリチウム使用か単4電池使用かを判断して2通りの書き込み電圧にすればいいのではと相談したことがある。
これが反映されていれば嬉しいんだけど。

あと大きなところでは 低ノイズの追求。進化した画像エンジン「GR ENGINE II」とある。
これは中で現像時にRAWからJPEGに変換するときに使う物だろうから、RAWで撮ってあとはLightRoomなどの外で現像する使い方ではあまりメリットはないかも。

全体的にこの2年での技術進歩を取り入れたマイナーバージョンアップといえる。
細かい改良点が随所に見られる。
GR自体が未だに人気がある中で2年の月日が経ってしまったことへのRICOHなりの真面目で正直な回答であろう。

2年前に一生懸命完成度の高い製品を世に送ったが、未だに需要がある。
その割には予想していたような撮影素子を含めた大きな技術革新がないまま2年が過ぎてしまった。
あまり技術進歩がないので大きな変更できずに申し訳ないけど、現時点でベストを尽くしましたという姿勢が垣間見られる。
他社の多くが広角時の画面端の歪みをデジタルで修正でごまかしたり、ノイズを塗り絵のように潰すことで処理しているのに対して、あくまでも光学的に歪みの起きにくい正しいレンズと多少のノイズが乗っても正直に絵にする。
そういう点でRICOHには正直で素直な印象なのである。
またそういう点が知っている人から指示されているゆえんなのだろう。

これが他社だとブレークスルーがないのに、"いらない機能"をさも有用そうに名前を変えて大々的に売り出す。
本質に関わるような技術革新なんてそんな半年に一度のリリース時に都合良く行われる訳がない。
この辺、2年も隔てたGRの変化の度合いを見れば良く解る。

一方で最近はやりの手ぶれ補正などもつけないある意味尖った特徴はそのまま継承している。
RICOHは真面目で素直と同時に頑固なのである。

現在GRをすでに持っている私としては、画質的にあまり変化が見られないと思うので今回は見送る可能性が高いけど(驚愕的なRAWデータの書き込み速度とかLightRoomが足元にも及ばないくらいの画像エンジンGR ENGINE IIなどなら話は別だけど...)
これから新規にGRを買う人にはとてもお勧めできる製品といえる。

かつてウルライカをリリースしたLeica社はその後数十年にわたってほとんど外見を変えることなく、バルナック型をIIIf(IIIgという説もあり)まで完成度を上げていった。
その後本当に大きな技術革新が起こり現在のレンジファインダ元祖のM3になるわけだけど、
RICOHのGRにも同様の地道な改良を続けていって欲しいと心から願うのである。

●腹痛 - 遠ざかる意識の果てに

今朝はひどい腹痛にみまわれた。
生まれて初めて、意識が遠くなるほどの腹痛だった。

時間的に考えて原因はたぶん、朝食の生卵だと思われる。
もちろん、賞味期限内のモノだったし、日曜日に買ってきたばかりである。
近所にできた新しい大型スーパーだったので、正直、品物については分からなかった。

通勤途中の電車に乗っている時からキリキリと腹が痛み出し、新宿駅を降りて、あとは自転車に乗って転がってゆけば、会社に着くからそれからトイレに行こうと思っていた。
だけど、駅を出た時点で、もう立っていられなくなるほどだった。

腹痛には潮の満ち引きのように波があるので、ひどくなるとその場に座り込んで、少し治まるとまた進むという風にしてやっと200メートルほど進んだ。

しかし波のような腹痛の先に、さらに大きな波が近づきつつあることが、体の方でなんとなく感じていたようで、出勤時間に合わす望みはまず捨てて、近くのマクドナルドにトイレを借りに駆け込んだ。

2Fに客席があり、トイレもそこにある。
階段を上る途中で意識が飛んでゆく感覚に襲われた。
幸い倒れ込むことはなかったけど、本当に危うかった。
意識が飛ぶとは、ドラマなんかでは風景が白くなる描写で表現されているが、感覚的には近いけど、別に風景が白くなるわけではない。

実際は風景は目に映っているのだが、それらの意味することを理解するまで少し時間のズレが生じる。

普段、生活しているときに物を見るのと同時に無意識で色々と頭で処理をしている。
その処理が停止してしまうので、目に映るけど、そこからその意味をすることに理解がしにくくなる。

この後の行動でも、トイレを見た→トイレを認識、 男子マークを見た→男子トイレであることを確認 という処理の流れが無意識的に同時処理できなくなり、見たことに対して意識して認識するまでの時間のズレがあり、さらに次のことの予測処理をすることができず1タスクごとに結果を確認しながら進んでゆくしかできなくなる。

これはコンピュータで言えば普段はマルチタスクで動いているけど、強制的に太古のシングルタスク処理にされてしまった感じである。

白い意識のまま、トイレを確認して、男子トイレに入り、便座の前に立つ。
そこでまた意識が飛びそうになるけど、えぇっとまずはドアを閉めて、鍵をかけて、ベルトを外して...
と一つ一つ確認しながら行うことでなんとか意識は保てた。

あとはもぉ、とにかく脂汗である、全身から、よくもまぁこんなに汗がしどどに流れ落ちるものだと自分でも感心するくらい、汗が出た。

この辺、いくら文章で細かく描写しても体験しなければ理解はできないだろうし、おそらく伝わらないだろう。

想像だけど、体に悪影響を及ぼすものが体内に入ると、腹痛などの警告とともに汗などで全身から一気に吐き出す作りになっているらしい。

普通に痛んでいる程度の毒ならば、一応体内で処理して、しかるべき時に吐き出す余裕があるようだけど、今回のような緊急に身体に悪影響を及ぼす場合は、体の方で慌てて一気に吐き出す処理をしているようだ。

これは、ある種の蛙が虻などの有害な虫や毒を飲み込んでしまったときに口から胃袋を裏返しにして吐き出し、さらに手で丁寧にぬぐって綺麗にするのに近い感じである。

悪いモノは汗などで一気に吐き出したので、だいぶスッキリしたのだけど、それにかかる体力の消耗の方が激しく、出社後もちょっと放心気味。

まぁ、食べ物には気をつけましょう。

●BOSE M2来た

仕事が早く終わったので帰りにヨドバシに寄ってBOSE M2を買ってきた。
パッケージを見せてもらって、持ち帰れないようだったら、通販でお願いするつもりだったが、幸いコンパクトなパッケージででA-Bike乗っても持ち帰ることができた。
071030 0011432
BOSE M2来た。

071030 0011445
内容はとてもシンプル、無駄な物がない。

大きさの比較のため、隣に携帯を置いてみた。

自宅に持ち帰ってもその小さなサイズはよく馴染む。
テストサウンド用のムービークリップ付きDVDが付いているが、このスピーカーを鳴らす最適なソースとして参考になる。
搬送用ケースとかバッテリとか必要のない物を除いたことで、コストダウンに繋がったことは好印象である。

で、肝心の音はの方はというと、当初予想していた通りである。

一言で言うと低音がよく出て、高域の分解能が高い。

低音は積極的に箱を揺らしてそれを設置する机などに反射させているようである。
筐体はアルミなのでしっかりしていて高域のだらしないブレが生じにくく、その上でスピーカー後方のスレッドから低域を吐き出している。

そのまま設置ではちょっと低域のブーストが効き過ぎの感があるので、ゴムブロックなど下に敷いて有る程度低音をシェイプアップした方が良さそうだ。

高域はブーストした低音に埋もれることなく、分解能が高い。

オーケストラの交響曲などを聴くと、今までは面で押し寄せていたのが、低音の迫力とともに奥行きも感じられて、各パートの位置も確認できるほどである。

中域の艶がもう少し欲しいところだ。
ヴォーカルが少しささくれて聞こえる。
Sarah・Brightmanなどのシルキーヴォイスを期待して聴くと、絹のしなやかな布地の中に化繊の存在のような物が感じられる。
この辺は私的な悪いBOSEの印象点と同じである。

もっとも、この世に完全なシルクなど存在しない現実をリアルにを追求しているという考え方もあるが、私の場合はリスニングで愉しむ音はその理想のシルクを愉しみたい向きなのである。
そのため「原音再生」より「理想の音作り」である。

これはエージングが済んでいないことや設置等の使いこなしで解消できそうだけどもう少し潤いが欲しいと感じた。

もっとも我が家では以前からSONY SRS-Z1という、音質的にはだいぶ評判の良い(サイズの割にそれなりの値段がするが)を使用していたので、一般で言う"目から鱗"という衝撃こそ走らなかったけど、今まで使用してきたスピーカーから値段相当の分解能と音質の順当なグレードアップは確認できた。

夜中なのであまり大きな音でテストできなかったし、エージングもこれからである。
セッティングや使いこなしをしっかりして、このスピーカーの真価が見られることが楽しみである。